若者の投票率が低い理由は”学校教育”にある? 内田樹が分析〜11月4日「大竹まこと ゴールデンラジオ」
11月4日の「大竹まこと ゴールデンラジオ」(文化放送)では、思想家の内田樹さんが登場。第49回衆議院議員総選挙について、事前予想と結果を比較し分析した。
第49回衆議院議員総選挙の投票5日前に、選挙結果予測をしていた内田氏。しかし結果は大きく外れており……
内田「投票率が思いがけなく低かった。もっと上がって、60%くらいいくかと思ってたんですけどね。戦後3番目に低い。なかなか政治への関心が、有権者の中で高まっていないということで」
大竹「私もね、ずいぶん低いなあと思って。これ原因はどこにあるんですか?」
内田氏は「色々な人が色々なことを言っています」と切り出す。
特に若者の投票行動については――
内田「今の若い人たちって、学校教育の中で、受験戦争マインドで育っている。問題と正解がセットになっていて、試験でそれを出力するということをずっとやって来てるわけですよね。この子たちは誤答することができない。間違った答えを出すくらいなら、いっそ黙っている。骨の髄まで染み付いた生き方ですよね。選挙でもどの立候補者が正解か分からないから、投票率も下がるんじゃないでしょうか」
また当選者についても語られた。
内田「選挙直後に、自民党の高市政調会長がですね『今回の争点はなんですか?』と聞かれて『争点はない』とハッキリ言ってたんです。じゃあ何が勝敗を分けたのかっていうと、『結局どぶ板だ』って。選挙区に張り付いていて、地元の集会に出たり、陳情を取り上げたり、しょっちゅう駅前に立ったりしていた人たちが当選したと」
日本維新の会の躍進も話題になる。
内田「理由が分からないんですよね。謎ですね。こんなに増えるなんて……大阪はメディア自体が維新応援団になっているので、テレビだけ観て暮らしている人にとっては『当然維新。素晴らしい政党だ』ということになりますから、大阪の人が投票するのは分かるんですけど」
「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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