衆院選、なぜ立憲民主党は敗北したのか?伊藤惇夫氏が分析 11月4日「くにまるジャパン極」

衆院選、なぜ立憲民主党は敗北したのか?伊藤惇夫氏が分析 11月4日「くにまるジャパン極」

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立憲民主党の枝野幸男代表は、衆院選で議席を減らした責任をとり党代表を辞任する意向を示している。立憲民主党は共産党などと共闘路線をとったものの、衆院選では公示前の110議席から96議席となり、14議席減らす結果となった。
なぜ立憲民主党は敗北したのか? 政治アナリストの伊藤惇夫氏が11月4日放送の「くにまるジャパン極」(文化放送)で、その理由を分析した。


今回の衆院選、立憲民主党は、全体的にみると110議席から14議席減らし96議席となったが、小選挙区だけみると46議席から57議席に11議席増やしている。
この点について、伊藤惇夫氏はこう解説する。

伊藤氏「今回、有権者は小選挙区で書いた人の所属政党と、比例代表の政党の名前は違ってたんじゃないかな? という気がします」

では、なぜ立憲民主党は議席数を減らしたのか?

伊藤氏「共産党と小選挙区で1本化するのは、自民党と対抗するためには1つのやり方だと思うし、仕方のない部分もあると思います。ただ、政策協定を結んだり、もし政権取ったら閣外協力しますと言った。ここまで踏み込んだのは、私は大きな間違いだと思います。結果的に有権者から見ると、立憲民主党って左旋回しちゃったよねという印象を与えてしまったところはあると思うんです。結果的にこれまで立憲民主党を支持していたゆるやかな層の人たちが離れてしまった」

さらにもう1つ理由を挙げる。

伊藤氏「今回の総選挙は、自民党にも立憲民主党にも風が吹かなかった。岸田氏、枝野氏、この二人を見て、この人の党だから投票しますという人が一体どれだけいたか? かつての小泉純一郎氏、安倍晋三氏の時代は、党のリーダーの顔が全面に出てましたよね。今回はほとんど顔も見えなかったし、風も吹かなかった。唯一、顔が見えたのが吉村洋文氏の維新だった」

先日、枝野幸男代表が辞任する意向を表明したが、今後、立憲民主党はどうなっていくのか?

野村邦丸アナ「立憲民主党はガラッと顔ぶれが変わると思うんです。これが逆にチャンスだと思われる方もいるんじゃないかと思うのですが?」

伊藤氏「これからこのチャンスを生かせるかどうかというところですよね。ベテランの皆さんがこれまでのしがらみとか自分自身が歩んできた過去の政治の在り方だとかを投げ捨てて、新しい執行部を支えていこうという意志を持てるかどうかがポイントですね」

「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。伊藤惇夫氏はコメンテーターとして毎週木曜に登場。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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