ウソつく人、好きですか?—株式会社企業サービスの「調査」が目指すものとは?
30年を超えるコンサルタント歴の中で8000社を超える企業を見てきたNIコンサルティング代表の長尾一洋さんが、あるときは「孫子」の智恵を応用し、またあるときは「経営者としてのこれまでの経験」をもとにビジネスシーンでの課題をコンサルティングしていく番組・文化放送「孫子であきない話」(月19:30~20:00)
11月1日(月)は、調査専門機関・株式会社企業サービスの代表取締役社長、吉本哲雄さんにお越しいただきました。
コロナ禍の中で、非常に調査依頼件数が増えたという、今年で創業42年目となる株式会社企業サービスの吉本社長。その理由を「人に投資すべきだという流れになってきたのでは?」と分析されています。
なぜ、人に投資したいという想いが企業サービスの「調査」とつながるのか? それを知るためには、企業サービスという会社の「調査」がどんなものであるかをまずは知りたいところです。
「平たく言えば、企業向けの探偵です」
調査内容は人事関係が約7割、その他は反社会的勢力の調査や企業の信用調査、時には尾行や張り込みを伴う行動調査などもあるそうです。
欧米では当たり前だった採用時のリファレンスチェックが、最近は日本でも増えてきましたが、リファレンスチェックが基本的には応募者自らが「自分を推薦する人」を申告するのに対して、「調査」はバックグラウンドチェック。「本人の言っていることが正しいかどうか」を広く情報をとっていくものです。
「調査というと誤解されやすいのですが、決して『粗探し』ではない。仲間を増やすためのプロセスの一つです」と、吉本社長。というのは、ズバリこの質問「嘘をつく人と一緒に仕事したいですか?」を考えると納得です。前職を辞める理由はネガティブなものであることが多いというのが事実ですが、「ネガティブなことも含めて正直に言うひとについてはプラスに見るべき」。みんながウソをつかない状態になって初めて公正な選考になる、という強い想いがあります。
調査の世界で29年目という吉本さんは、25歳で企業サービスに調査員として入社して以来(秘密の!)トレーニングと実践を積み重ねてきたと言います。自称「迷惑なくらいプラス思考」ということで、いろんな人の裏側にも触れる仕事にもかかわらず、いや、だからこそなのか「人間というものへの信頼」を、持ち続けておられます。
「ネットには、テクニック的なノウハウがあふれていますが、そこに頼り過ぎないほうがいい」。そう、つまり「盛る」必要はない!「正直である」ということの価値を改めて感じるひとときでした。
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