北朝鮮“金正恩主義”登場…佐藤優氏、北朝鮮のこれからを推測~10月29日「くにまるジャパン極」
韓国の情報機関・国家情報院は、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が、「金正恩主義」という新たな思想体系を作り始めたと明らかにした。北朝鮮のこの動きを元外交官で作家の佐藤優氏は、どう見るのか?10月29日放送の「くにまるジャパン極」(文化放送)で解説した。
これまで北朝鮮では、正恩氏の祖父と父の名前を冠した金日成主義、金正日主義の用語が用いられていた。しかし、党の会議場に掲げられていた金日成氏、金正日氏の写真も撤去されたという。これについて佐藤氏はこう話す。
佐藤氏「金正恩氏は、これからは(金日成氏、金正日氏の)遺訓政治をやめて、自分たちで作っていく。こういうことを言ってるわけです。金正恩氏と金与正氏のタンデム体制、2頭立ての馬車で進んでいく。そしておそらく、金正恩氏に息子さんがおられると思うんですけどまだ小学生くらい、後継者として育てていくにはもう少し時間がかかる。健康管理をしっかり行わなければいけません」
金正恩氏は、20キロ痩せたという報道もあるが、ここで佐藤氏は体重が増えることでの懸念点について触れた。
佐藤氏「体重が増えると痛風と便秘が怖いんです。痛風の発作はものすごく痛い。ミサイルどうするか?という話の時に、痛風の発作が起きて痛みが判断を間違えさせます。便秘もほっておくと痔になる。そうすると会議で長く座ってられなくて、イライラする。判断を間違えるんです」
では、今後、北朝鮮はどうなっていくのか?
佐藤氏「意外と現実主義になっていくかもしれない。昔は、金正日氏が生まれた時に太陽が二つに割れたとか逸話を出してましたけど、北朝鮮の国民はなかなか信じないと思うんですよ。これからは、AIとかを合わせてやらないといけない」
さらにこう続ける。
佐藤氏「金日正氏の時に、次の100年の共産主義を実現すると言っている。ごはんがたっぷり食べられて、肉の汁を飲むことができて瓦葺の家に住む。これを国民に約束してます。実現できれば国民はハッピー。やらないといけない水準はそれほど高くないですから、実現できるでしょう。2人(金正恩氏、金与正氏)は有能ですから」
「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。佐藤優氏は第1・第3・第5金曜日にコメンテーターとして登場(スペシャルウィークの来週22日も登場!)radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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