Facebookが社運賭けた「メタバース」の正体 ~10月29日「おはよう寺ちゃん」
10月29日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、アメリカの交流サイト大手Facebook(フェイスブック)が社名を「Meta(メタ)」へと変更するというニュースが話題に。寺島尚正アナウンサーと金曜コメンテーターのエコノミスト・会田卓司氏が、メタが取り組む「メタバース」について意見を述べた。
デジタルがスマホの外に飛び出す世界
マーク・ザッカーバーグCEO(最高経営責任者)は、Facebookは数ある事業の一つと位置付け、「メタバース」と呼ばれるネット上の仮想空間を使った、次世代の交流サービスに巨額の投資を行い、注力する姿勢を打ち出した。
「Facebookは投稿の扱いなどで批判が強まっていて、ブランドイメージを改善する狙いもあると思われています。株価、終盤の取引で3%を超える上昇を見せた、ということですが、これはいかがでしょう?」と寺島アナが質問すると「Facebook自体がすでに確立した媒体になっていますので、さらに強い成長を目指すためには次の一手が必要になっているのだと思います。米国の企業の変化を恐れない姿が見て取れます」と会田氏。
メタは「超える」。バースは「ユニバース(宇宙)」。「宇宙を超える」という意味を持っている。インターネットの仮想空間で個人の交流は活発になるとみて、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)の技術開発に力を入れている。ザッカーバーグCEOは「インターネットの次に来るのはメタバースだと信じている」と述べている。現実世界のようにイベントの体験や物の売買ができるとされ、期待が大きい市場だ。
「これまでデジタルはアプリなど、スマホの中に収まった世界だったと言えますが、これからはデジタルトランスフォーメーション(DX)、デジタルが新たな価値を生み出すとか、ARやVRといった我々の行動・感覚・体験と一体となっていくものに変わっていきます。すなわちデジタルがスマホの外に飛び出す形になっていきますので、そうなると当然これまでよりも大きな投資が起こっていく、デジタルがより経済を動かしていく形になると思います」と会田氏は締めくくった。
「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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