急激な気温低下で生じる身体の不調を一気に解決!秘策を吉田たかよしが教えます~ニュースワイドSAKIDORI

急激な気温低下で生じる身体の不調を一気に解決!秘策を吉田たかよしが教えます~ニュースワイドSAKIDORI

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先週から気温が急激に下がった影響で、不調を感じている人も多い。人体は気温の変化に非常に弱い。わかりやすい例で言えば、熱中症は最も気温が高い8月よりも急激に気温が上がる梅雨明けに患者数が最大になる。特に寒さに敏感なのが子ども。吉田たかよし医師が院長を務める「本郷赤門前クリニック」でも先週から受診する子が風邪を引いていることが多いという。吉田たかよし医師が解説した。

先々週もこのコーナーでお伝えしたが、インフルエンザの患者数が去年劇的に少なかった反動で今年は感染のリスクが高まっている。
本来ならインフルエンザのシーズンはまだ先だが、今年は早めに注意を配りたい。手洗い、マスクに加え、風邪の対策としては、首を温めること!首は急所!細いから冷えやすい。人体は37℃が最も機能しやすく設計されていて、それより下がると機能の低下が起こる。喉は粘膜のバリアで守られているが、すぐ壊れる欠点がある。だから古い粘膜の下で次々に新しい粘膜を再生し、我々は人体を防衛している。ところが喉が冷えると、血液が循環しにくく、新しい粘膜が出来にくくなり、バリアが壊れ、風邪やインフルエンザに感染してしまう。新型コロナに関しても、昨シーズンの第3波はこうした仕組みが関係していたのは間違いないのではないかと吉田たかよし医師は強調する。
     
では、身体の不調があった時、この時季は、首を温めるのが良いのか?
吉田たかよし医師はその通りだと明言。全身を均等にではなく首を重点的に。
具体的にマフラー、ネックウォーマーだが、その分、全身を少し寒さに慣らすことがコツだと言う。確かに24時間全身を温かい状態に保てば、寒さによる健康被害を受けないが、いつまでも寒さに順応できない。そのまま真冬がやってきた時、インフルエンザに感染しやすい身体になってしまう。それよりも今は弱点の首を重点的に温め、その分、全身を寒さに慣らすのがコツなのだが、もうひとつメリットとしては首を温めると手足も温まること。手足が冷えて辛いという人はその対策として首を温めよう!

首と手足は離れているが、連動しているのだろうか?
無関係と感じる人も多いかもしれないが、実は首の後ろを温めると手のひらや指、足の血管が開く性質がある。その結果、血液循環が増え、温かく感じる。
それはなぜなのか?
脳の温度が下がると人間は死ぬ。なので、人体は脳の温度を第一に守ろうとする。首が冷えると脳も危ないと判断して、手足に流れる血液をわざと減らすのだ。危機的状態に近づくと手足を犠牲にして脳を守るのが人体の戦略なのだと言う。しかし首が温まっていれば、脳が冷えて死亡する危険性はないと判断し、しかも余裕があるので手足も守ろうとして血液の循環量が増える。手足を温めるため、首の後ろを温めることを後頚部温罨法(こうけいぶ・おんあんぽう)と呼ぶ。冷え性の方も気温が下がったら、首の後ろを温めよう。東京女子医大のグループが、入院患者に後頚部温罨法を試したところ、寝つきが良くなったという報告もある。「私も寝る時はネックウォーマーを2つ装着」と吉田たかよし医師。暑くないのかとの水谷アナの質問にも、快適と答えた。
     
吉田たかよし医師は最後にこのような話も付け加えた。
先週から鼻水が止まらないという人も多く、その中には風邪を引いた人もいるが、寒暖差アレルギーの場合も多い。水のようにサラサラとした鼻水が特徴だが、本当はアレルギーではない。アレルギー性鼻炎はダニやホコリでアレルギー反応が出てヒスタミンという物質が出て鼻水が出るが、寒暖差アレルギーは急激に温度が7℃以上下がった場合、体質でヒスタミンが増え鼻水が出る。ヒスタミンで鼻水が出るのはアレルギー性鼻炎と同じだが、寒暖差アレルギーは、アレルギー反応は全く関係ない。7℃以上の寒暖差をなくせば鼻水は出ないので、お勧めはマスクの活用。朝起きて鼻水が出る人は、枕元にマスクを置き、起きたらすぐマスクをつける!冷たい空気を吸わないようにすれば、寒暖差アレルギーはかなり防げる!冷たい空気を吸う前がポイント。

寒暖差の激しい毎日が続く。まずは吉田たかよし医師のアドバイスを参考にしてみてはいかがだろうか?

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