銭湯文化協会理事・町田忍氏に聞く、東京の銭湯の玄関が立派な訳〜10月26日「大竹まこと ゴールデンラジオ」

銭湯文化協会理事・町田忍氏に聞く、東京の銭湯の玄関が立派な訳〜10月26日「大竹まこと ゴールデンラジオ」

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10月26日(火)大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)にエッセイストで銭湯文化協会理事の町田忍氏がゲストに登場、タレント大竹まことが銭湯にまつわる様々な疑問をぶつけ、意外な答えに驚きの声を上げた。

大竹が「子供の頃、銭湯は大勢の人であふれていて、友達とお尻に泡をつけて滑って遊んだり、熱い風呂とぬるい風呂をつなぐトンネルをくぐって泳いでいたな」。としみじみと回想すると、町田氏は「昔は一日1000人くらいお客さんが来ていたが、今は一日200人くればいいほう。銭湯の数も最盛期の5分の1以下ですから」。と銭湯の置かれた厳しい状況を語った。

40年前、オーストラリアの友人を日本の宮づくりの銭湯に連れて行った際、「どうして銭湯の建物はお寺や神社に似ているの?」と聞かれて答えられなかったことをきっかけに銭湯を調べ始めたという町田氏。大竹の「どうして銭湯は玄関が立派なの?」という素朴な疑問について、関東大震災の後、皆の心がすさんでいるので宮大工たちが派手なものを作ろう!と「歌舞伎湯」と称して作った銭湯が始まりで、それが評判になって東京の銭湯は玄関が立派なものが多くなった、と説明した。一方、愛媛県の道後温泉などは仏教の布教活動の一環で立派な造りになっており、東京と地方の銭湯ではそれぞれ違う特徴があるそう。

さらに、大竹が「ケロリンと書かれた桶も東京と地方で違うの?」と尋ねると「関西は小さめです。関西は湯船からお湯を桶でかいで出すことが多いので重くないほうがいいし、お湯を沢山つかわないでほしいという銭湯側の合理的な思惑もある」と即答。

「男湯と女湯って違うの?」という大竹がモジモジながら質問すると、「昔の色街の銭湯だと、女風呂の方が広かったり、日本髪を結うための鏡部屋があったりしましたね」と答え、アシスタントのはるな愛も「銭湯の牛乳はいつから?」と矢継ぎ早に質問。「それは冷蔵庫の普及に合わせて、大体昭和30年代頃からですね。子供が銭湯に来るようになって、コーヒーとかフルーツ味もおかれるようになったんです」。と町田氏は次々と疑問を解消していった。

銭湯文化協会理事であるほかに、町田氏は様々なものの収集家でもあり、これまで集めた街頭ティッシュ、正露丸52種類、マクドナルドのポテトの袋の話など話が何度も脱線。「蚊取り線香の本も出しましたしね」と隙あらばいろんな話を挟もうとする町田氏に「今日はその話はいいです。」と大竹がぴしゃり。航空会社のエチケット袋を「300袋集めている。使ってないですですから!」と誇らしげに付け加えた町田氏に「当たり前でしょ」と呆れながら突っ込んだ大竹だった。

 

 

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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