森永卓郎「原油価格は暴落する」世界的バブルを分析する〜10月25日「大竹まこと ゴールデンラジオ」
10月25日(月)に放送された「大竹まこと ゴールデンラジオ」(文化放送)にて、経済アナリスト・森永卓郎が、タレントの大竹まことらに、原油価格を主とした世界的バブルに関して、独自の分析を披露した。
現在、原油価格が急騰しているが、森永氏は「早晩、原油価格は暴落する」と分析する。一般的に「コロナが終息し、経済活動が復活し、需給が逼迫して値段が上がっている」というが、そうではないという。
「昨年8月のWTI(原油先物)の値段はマイナスだった。つまり石油を買えば、お金をもらえるという金額。実際にそんなことはないんだけど、そういう金額。つまり、現在の石油の値段を決めているのは実需ではなく、投機式、つまりマネーゲームだと思う」(森永氏)
その証拠に、材木、肉、大都市不動産、小麦など、ありとあらゆる投機が可能な商品が最高値を記録しており、「あらゆる投機商品が一斉に上がっていくのはバブルの証拠で、一旦どこかが弾け始めるとみんな一気に下がる」(森永氏)。
バブルが弾けるキッカケの可能性は様々あるが、森永氏はその1つとして「中国」を挙げる。現在の中国の状況が、30年前の日本の状況と同じだという。
中国政府は、中国の不動産がバブルを起こしているため、不動産への融資に枠を掛けたそうだが、実は、1990年に、日本でも、大蔵省が総量規制を掛けている。また、中国政府は、日本の「固定資産税」のような「不動産税」の導入を決めたそうだが、今後は土地を使用しているだけで税金が掛かるそうだ。実は日本も資産格差を是正する目的で「地価税」を導入しているが、これがきっかけで不動産を手放すようになり、都心の地価が下がったそうだ。中国の「不動産税」の影響はどうか、森永氏は、もし不動産価格が下がれば、穴埋めのため、手持ちの株を売る、というように連鎖していき、バブルが弾けると予測する。
「中国がそうなれば、世界に影響する?」(大竹氏)という疑問には、「そうです。これはあまり言われていないですが、1980年代後半のバブルは、実は日本だけでなく、世界中がバブルだったんです。日本がきっかけになって世界中にバブルを弾いた」(森永氏)と答えた。
さらに森永氏は「当時、日本は世界第2位の経済大国でした。世界2位が世界をひっくり返した。そして、今、中国は、中国は世界第2位の経済大国」どこまでも状況が同じだと説明した。
「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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