古代エジプトのミイラ6体が東京へやってきた! ~10月18日 斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI!
文化放送「ニュースワイドSAKIDORI!」で毎週月曜日にお送りしているコーナー「サキドリ最前線」。18日(月)の放送では、吉田愛梨レポーターが展覧会「大英博物館ミイラ展 古代エジプト6つの物語」についてご紹介。
「ミイラ」と聞くと、少しおっかない気もちになると同時に、時空を飛び越えて古代人が現代にやって来るという「ロマン」を感じさせる響きもある。
今回、イギリスの大英博物館から、古代エジプトの6体のミイラが上野にある国立科学博物館に「上陸」したと聞き、吉田愛梨レポーターがおっかなびっくりで取材をした。
会場には、細かく装飾された棺のそばに、包帯に巻かれたままのミイラが置かれ、その奥には、最新のCTスキャンを使った映像が流れる。
映像では、棺を開けて横たわるミイラに、護符と呼ばれる御守りが置かれた様子や、包帯を解いた骨格などを読み取ることができ、そのデータから、葬祭儀式を担う役人、名家の神官、幼い子どもなど、年齢や性別、社会的立場までもわかるようになった。
6体の中でも、吉田レポーターの興味を惹いたのは、エジプトのテーベにいた神官の「ネスペルエンネブウ」というミイラ。頭の上にお皿のような物を被っている。
ミイラ展を監修した金沢大学 河合望教授によると、このお皿はこれまでミイラ作りの際にたまたま用具を置き忘れたと思われていた。しかし、最新の技術では、頭のお皿と頭の間に包帯があることが確認され、意図的に皿を置いたのではないかと考えられているという。例えば、未来で食べ物に困らないように…という説や、ミイラを美しく包むため…という説があるらしいが、未だ真相は謎に包まれている。
今回はさらに、国立科学博物館所蔵、初公開の「猫のミイラ」も登場。このミイラは、日本人として初めてツタンカーメン王墓を見たとして知られる、蜂須賀正氏がエジプトで購入したもので、今回、CTスキャンの映像と共に、猫のミイラを再現した香りを嗅ぐことができる。
恐る恐る嗅いでみると、なんと表現したら良いのだろうか…麝香のような、獣っぽさ、野性的で、思わず何度も嗅ぎたくなる匂いがする。
その他、河合教授が2019年にナイル川流域では初めてローマ時代の未盗掘のカタコンベを発掘したというエジプト・サッカラ遺跡の実寸大の部分模型も展示されている。数十体のミイラがほぼ手つかずの状態で埋葬されていたという現場が再現され、どのような場所でミイラが発見されるのか知ることができる。
「大英博物館 ミイラ展」は国立科学博物館で2022年1月12日(水)まで開催中。
完全予約制で公式サイトにて受け付けている。
最新のCTスキャン映像によって、ミイラは心臓や歯の疾患で亡くなったことが判明。また、女性は化粧品を携えて未来へ来たという。古代エジプトのミイラから、現代の私たちに通ずるものが見えてくるだろう。
『斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI』は平日午後3時30分~5時50分、文化放送(AM1134KHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。
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