あれから2か月、アフガニスタンに取り残された現地職員は今…~10月15日(金) 斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI!
アフガニスタンから米軍が撤退し、イスラム主義組織タリバンが実権を握ってから15日で2か月となる。文化放送「斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI!」では8月27日に番組に出演、当時アフガニスタン人職員とその家族を現地から出国させる為奔走していたODA関係の会社社員、石原夕起さんに再度電話を繋いだ。
その後、現地職員とその家族をアフガニスタンから出国させられたのか?
―8月31日のアメリカ軍の撤退に合わせて日本の自衛隊も引き揚げるという事を聞き、その自衛隊機に何とか乗せてもらえるよう外務省やあらゆる政治家に直接働きかけた。しかし乗せてもらう事は叶わなかった。その後も自衛隊機はまだ隣のパキスタンにいるという情報があったため、諦めずに外務省への交渉を続けたが進展が無い。そうこうしているうちにカブールの情勢が悪化し、自衛隊機もパキスタンから引き揚げてしまった。このまま手をこまねいいてよいのだろうかという思いが日に日に強くなり、危険は重々承知していたが、独自にパキスタンの政府よりビザを発給してもらい、陸路でのパキスタンへの退避を試み、成功させた。
日本政府からの援助は一切なかったのか?
―当時外務省には同じような境遇の人たちから多数問い合わせがあったようで、順次対応していきますとの回答のみで援助は得られなかった。
パキスタンに退避した職員が、現在最も必要としているものは?
―一日でも早い日本からのビザの発給だ。。パキスタンの滞在ビザは11月中旬に失効してしまう。延長の可能性もあるが、最悪の場合アフガニスタンへの強制送還もあり得る。
日本政府の対応は?―外務省からはビザの発給に向けて動いていると聞いているが、現在明確な回答は得られていない。
「出来るだけ多くの日本人に、アフガニスタンに取り残された現地スタッフの事を知ってもらう事が、彼ら救出の追い風になる、そしてもし可能であれば彼らの為にSNSなどで声を上げて頂きたい」と語る石原さん。アフガニスタンには今なおおよそ200人の現地スタッフが日本への入国を希望したままとり残されている。
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