アフターコロナの人手不足に先手…バイト求人増&時給上昇も~10月15日「おはよう寺ちゃん」
アルバイト・パートタイマーの時給が9か月ぶりに最高を更新した。10月15日放送の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、寺島尚正アナウンサーと金曜コメンテーターのエコノミスト・会田卓司氏が、その原因について討論を交わす場面があった。
会田卓司氏「時給上昇は世界的な現象」
リクルートが発表した首都圏、東海、関西の3大都市圏で、9月のアルバイト・パート募集時の平均時給が1102円と、前年同月と比べて11円上昇している。また、去年の12月に記録した1100円も上回っている。
内容としては、コロナ禍でも需要が大きい介護などの専門職、事務系が牽引している。また、今月の最低賃金改訂に向けた販売などでの時給引き上げも押し上げ要因となった。フード系は14円高い1032円、販売・サービス系は9円高い1071円と、平均時給を底上げしている。
「時給が上昇しているというのは、世界的な現象になっています。コロナ後に労働者が労働市場に戻り切れていないというのが原因です。コロナに対する懸念や、生活環境が変わり、フレキシブルに働けないというのもあると思います」と会田氏は分析した。
「いろいろ細かいデータものっているんですけど、たとえばコンビニスタッフは緊急事態宣言解除前の9月下旬くらいから求人件数が増えていて、人流増加による店舗売り上げの増加を見据えていると。あと、警備員、監視員、パーキングスタッフも、前月から大幅に求人件数が増えています。これは10月以降の工事の増加やイベントの再開を見込んだ動きが現れたと指摘されています」と寺島アナは読み上げた。
求人件数にも行動制限の緩和をにらんで、採用を強化する動きが現れている。飲食業の再開で、関連産業も動き始めているようだ。
「日本より先に経済活動が再開した欧米では、雇用の維持・確保が困難化して回復を抑制してしまうということになっています。これを日本の企業が学びまして、経済再開がくる前に採用を前倒しする動きになり、求人が増えてるんだと思います」(会田氏)
「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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