マイナンバー保険証、対応できるのはわずか7%…なぜ進まないか?二木啓孝氏が解説~10月13日「くにまるジャパン極」

マイナンバー保険証、対応できるのはわずか7%…なぜ進まないか?二木啓孝氏が解説~10月13日「くにまるジャパン極」

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病院でマイナンバーカードをカードリーダーに読み取らせると、保険証として利用できることになる。これが10月20日から始まるわけだが、医療機関や薬局のうち、システムの導入が済んでいるのは、わずか7%だけだという。一体、なぜ進まないのか?また、マイナンバーカードはなぜ普及していないのか?10月13日放送の「くにまるジャパン極」(文化放送)で、ジャーナリストの二木啓孝氏が解説した。

そもそも政府はマイナンバーカードの健康保険証利用の本格運用は今年3月末からと決めていた。しかし、試行段階でカードと健保組合のデータが合わないトラブルが多発し、約7カ月遅れ、10月からとなった。そして、いよいよ10月20日から、本格運用となるわけだが、医療機関や薬局のうち、システムの導入が済んでいるのは、わずか7%だという。なぜ進まないのか?二木氏は、こう説明する。

二木氏「近所のかかりつけ医に、”マイナンバーカードどう”って聞いたら、”やんないよ、あんなめんどくさいの”と言われた。カードを読み取る端末を入れるのは簡単だけど、自分の所のコンピューターに繋いだりするのは、自腹。お金がかかるみたいです。」

マイナンバーカードの健康保険証の利用はすでにつまずいているわけだが、2022年にはクレジットカード、2024年には運転免許証、2025年には自治体の情報が入り、便利になる予定だ。しかし、交付率は38%。なぜ低いのか?二木氏はこう分析する。

二木氏「めんどくさい。個人情報が集まって怖い。政府のデジタル政策が信用できない。だいたいこの3つでしょうね。信用できないという所で言うと、オリパラのワクチンの不具合があったり、NTTからデジタル室が接待を受けた問題もありました。運用してるのは古い自民党の体質そのまま。そういう人たちを信用できないのでしょう。」

では、どうすれば信用できるようになるのか?

二木氏「マイナンバーカードの保険証対応がまだ7%ですよという進捗状況を丁寧に伝える。不具合があったら知らせる。オープンにするのが一番信用できるんですよ。」

野村邦丸アナ「我々、年金問題もあったじゃないですか。あれで本当に凝りてるわけです。国が一括管理してるんですよと言ってたけど、全然大丈夫じゃなかった。大混乱した。都合の悪いことも正直に言わないと。今、こういう問題が起きてるから、こう改善しますよと説明しないといけないですよね。」

野村アナは二木氏の意見に共感し、こう言って話をまとめた。

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「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。二木啓孝氏は毎週水曜日にコメンテーターとして登場。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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