10年前のひき逃げ、時効前に容疑切り替え捜査継続 大谷昭宏氏「非常に大事なこと」〜10月11日「くにまるジャパン極」

10年前のひき逃げ、時効前に容疑切り替え捜査継続 大谷昭宏氏「非常に大事なこと」〜10月11日「くにまるジャパン極」

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10年前のひき逃げ事件、このままだと時効が切れてしまう。そこで、時効前に容疑を切り換えて捜査を継続することに。
三重県松阪市の山林で2012年3月、ひき逃げされたとみられる神戸市の当時33歳の青年の遺体が見つかった事件で、県警は適用容疑を自動車運転過失致死から保護責任者遺棄致死に切り替え、捜査を継続することが10月7日に分かった。時効は、切り替えにより10年延びることになる。
10月11日放送の「くにまるジャパン極」(文化放送)でジャーナリストの大谷昭宏​氏は、このニュースを聞いて、「非常に大事なこと」だと三重県警を評価した。

野村邦丸アナは、容疑を保護責任者遺棄致死に切り替えて時効を伸ばすことはできるのか?大谷氏に聞いた。

大谷氏「おそらく33歳の青年は車にひかれて瀕死の重傷だった。亡くなりかけている方が目の前にいるのですから、当然、救護を行わなければならない。児童虐待の時によく用いられる法律なのですが、あなたが保護しないとこの方の命は助からない。その場合はあなたしかいないから保護責任はあなたにあったんだという形でひき逃げではなく保護責任者遺棄致死にした。」

そして、大谷氏は三重県警の思いについて触れた。

大谷氏「県警としては加害者を捕まえることはもちろん大事ですけど、これでは山林の中で遺体となって発見された青年が浮かばれない。県警としては、“すみませんでした、時効でした”ということではなく、“まだまだ茨の道の捜査が続きますけど我々はやりますよ”という一つの宣言だと思います。私は、県警の時効を伸ばしても被害者の思いを遂げていきたいという思いは、非常に大事だと思います。」

最後に、大谷氏はメディアの在り方について話した。

大谷氏「私たちは加害者にならないことは、自分の決意でできるわけです。しかし、どんなに努力しても、ある時、被害に遭うかもしれない。私たち、事件を取材してる側からすると、どうしても加害者に目がいってしまうわけですが、被害者になってしまった側に目を向けていく。それは、警察もそうですし、我々メディアもそうでなければならない。」

「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。大谷昭宏氏は月曜日にコメンテーターとして登場。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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