【出雲駅伝】東京国際大学が初出場初優勝! 史上初の快挙達成!!
2年ぶりの開催となった第33回出雲駅伝は、東京国際大学の史上初! 初出場初優勝で幕を閉じました。
スタート時の気温が30.5℃。10月とは思えないほどの過酷な気象状況の中、12時5分、出雲大社に号砲が鳴り響きました。
東京国際大学は1区・山谷昌也選手(3年、水城)。これまで「暑さが苦手」と話していた山谷選手ですが、夏合宿の間に意識を変えることがあったのか、今年は苦手な環境でも練習を継続。見事に暑さを克服した姿を見せ、チームを勢い付けます。
その山谷選手がトップと5秒差の3位で襷をつなぐと、2区ではチーム歴代トップのタイムを持って入学したルーキー・佐藤榛紀選手(1年、四日市工業)が区間4位で3位をキープ。堂々の走りで大学駅伝デビューを果たし、3区の日本人エース・丹所健選手(3年、湘南工科大学付属)に襷をつなぎました。
エース級の選手が集う3区、2.2キロで先頭集団から抜け出した丹所選手はその後独走。2位以降に30秒以上の差を広げ中継所に飛び込みます。レース後には、「結果は良かったんですけど、最初オーバーペースで行ってしまった」と反省も口にしましたが、この区間日本人トップ2位の激走でした。
襷を受けた4区・白井勇佑選手(1年、仙台育英)も13分台のタイムを持って入ったルーキー。9月19日の日本インカレ5000mでは14位という結果ながら暑さに強いことを示し、出走権を勝ち取りました。振り返ることなく走り続けた白井選手は区間5位の力走を見せ、トップを維持したままレースは終盤に突入します。
5区は今大会から導入された当日変更で入った宗像聖選手(3年、学法石川)。メンバー入りしなかったキャプテン・三浦瞭太郎選手(4年、東農大二)に代わって、今大会ではチームのキャプテンを任されました。シーズン序盤は調子が上がらず苦しんだ時期もあった宗像選手が、ここでは区間3位の見事な走り。全日本、箱根と経験豊富な選手が、駅伝シーズン開幕戦で存在感を示しました。
先頭で襷を受ける6区アンカーはイェゴン・ヴィンセント選手(3年、ケニア出身)。箱根では2度の出走でいずれも区間記録を打ち立て、5000mの学生記録も持つ、文字通り日本の大学史上最強の選手です。出雲駅伝最長区間の10.2キロは、東京国際大学、初出場初優勝へのウィニングランでした。ヴィンセント選手は敬礼のポーズでフィニッシュテープを切り、史上初の快挙に沸く仲間のもとに飛び込みました。
これまで常々堅実な目標を掲げてきた大志田秀次監督。
しかし、今回は「初出場初優勝には1回しかチャレンジできない。チャンスがあるならそれを目指していこう」と、箱根駅伝直後の1月から大きな目標を掲げ取り組んできました。創設時からチームを指揮する指揮官の言葉を変えたのは、選手への期待と自信だったのでしょう。
関東からは箱根駅伝のシード校が出場できるこの出雲駅伝。思い返せば、東京国際大学は圏外の11位に26秒差の10位でシード権(=出雲駅伝出場権)を死守していました。その時の出走メンバー10人のうち6人が当時の4年生、現在は卒業しチームを去っています。
先輩方が残した出雲出場権を、後輩たちが優勝という形で歴史に刻みました。
チーム創設11年目。大志田監督の言う「正しいことを正しくやる」を愚直に続けてきた東京国際大学。初出場初優勝の快挙ですら、これから続く道の序章に過ぎません。今後の東京国際大学にも注目です。
≪第33回 出雲全日本大学選抜駅伝競走 結果≫
1位 東京国際大学 2時間12分10秒
2位 青山学院大学 2時間14分07秒
3位 東洋大学 2時間14分13秒
4位 國學院大學 2時間14分17秒
5位 駒澤大学 2時間14分53秒
6位 早稲田大学 2時間15分00秒
7位 創価大学 2時間15分37秒
8位 帝京大学 2時間16分24秒
9位 東海大学 2時間16分53秒
10位 順天堂大学 2時間17分17秒
11位 立命館大学 2時間20分14秒
12位 大阪経済大学 2時間21分48秒
13位 関西学院大学 2時間22分26秒
14位 皇學館大学 2時間23分07秒
15位 北信越学連選抜 2時間23分58秒
16位 広島経済大学 2時間24分36秒
17位 札幌学院大学 2時間25分36秒
18位 東北学連選抜 2時間25分50秒
19位 北海道大学 2時間27分52秒
20位 日本文理大学 2時間30分42秒
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