日本一高かった超高層ビルを解体せよ!建物に竪穴を開けて解体部分を降ろす新工法~10月8日「くにまるジャパン極」

日本一高かった超高層ビルを解体せよ!建物に竪穴を開けて解体部分を降ろす新工法~10月8日「くにまるジャパン極」

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文化放送がある浜松町のランドマークとして親しまれた世界貿易センタービルの解体工事がすすめられている。1970年の完成当時は日本一の高さを誇った152メートル40階建ての超高層ビルはどうやって安全に取り壊すのか。10月8日放送の「くにまるジャパン極」(文化放送)は鹿島建設の清水基弘さんに解体方法を伺った。

 

実は解体方法については特許の関係などからあまり詳細なことは明かせないという。そこで伝えられる範囲で、まずは放送当時の工事の現状を伺った。

清水氏「今は、外観上はあまり解体が進んでいるようには見えないんですが、建物の中の壁や天井や床といった内装を解体して搬送してる状態です。今回は150メートルを超える超高層の建物ということで、現況では日本初の高さの解体工事となります。弊社で保有している解体工法には「鹿島カットアンドダウン工法」という、ジャッキで建物を持ちあげて一階を壊し、建物を降ろしてまた一階部分を壊すという、最下層で解体工事を行う方法があり、これを今回も採用しようという話もあったんですが、工事条件や立地条件に合わないことから、また違う工法を採用する計画を勧めています。

それでは、今回はどんな解体工事を行う予定なのか?。

清水氏「まず下から高さ160mのタワークレーンを2基建てます。そして建物の屋上に重機を乗せて破砕するんですが、今回はJRやモノレールの施設があり、人も非常に多い場所ですので、近隣の環境にも配慮しなければなりません。そこで12m×9mの長方形の大きな竪穴を屋上から1階まで開けます。そして特殊なカッター使って建物をブロックに切り分け、タワークレーンで建物の中を降ろしていくという工法を取ろうと計画しています。」

このような特殊な工法を選んだ理由はなんなのか?

清水氏「やはり、外から物を降ろすと落ちる可能性はゼロではありません。また建物に重機を乗せると、ほこりが立ったり、騒音が出るなどいろんな問題があります。これらに配慮して今回は建物の中を降ろしていくことにしました。1フロアを解体するのにかかる時間は5日程度です。」

40階建ての世界貿易センタービルでは単純計算で200日で解体されるという。プロジェクトの進行については今後の放送で引き続き清水基弘さんに話を伺っていく。

「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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