コロナで消える下町の風景…えのきどいちろう氏「喪失感がすごい」~10月8日「くにまるジャパン極」
えのきどいちろう氏「自分の大事だったテリトリーの中の風景が消えていく。僕は残酷だなーと思った。」10月8日放送の「くにまるジャパン極」(文化放送)で、コラムニストのえのきどいちろう氏は、久々に東京の下町を歩き、コロナの影響で店がなくなっていく現状を嘆いた。
えのきどいちろう氏は、コロナの影響で一時閉館となった老舗旅館「水月ホテル鴎外荘」や今年、閉店となった田原町にある老舗焼きそば食堂「花家」などを例に挙げて、今、東京の街から馴染みの店がなくなっていくことを説明した。
えのきど氏「田原町の花家。コロナと店主が年を取ったのでこれを踏ん切り時に廃業することになった。もう焼きそばが食べられなくなった。お店のシャッターには”ありがとうございました”と書かれたファンたちの付箋が貼られている。花家の前で立ちすくんでいる人もいた。今、私たちは、(コロナ対策で)外に出ないように暮らしている。行ってみたら、ここなくなっちゃったんだみたいなことが多いと思うんです。」
さらにこう続ける。
えのきど氏「夜中の地震でアナウンサーの方が”明るくなったら周りを確認してください”と言うけど、今、コロナの感染が収束しかけてて、もう1回街に出るタイミングになってる。こんな大事なものがないのか?と呆気にとられることが本当にある。これはあってくれと思ったものがなくなる時の喪失感ってすごいなと思うんです。」
最後にえのきど氏は、こうした状況を我々はどう受け止めるべきか?触れた。
えのきど氏「東京の街はスクラップアンドビルドで壊して作り上げたりということが、いろんなタイミングであるので、東京の宿命ではあるのだけど、大事なものは取っとかないと。それからなくなったことについて惜しむ気持ちがないと、この時代を生きてる甲斐がないんですよ。そういうことはすごく大事なことだと思います。」
「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。えのきどいちろう氏は第2金曜日にコメンテーターとして登場。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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