森永卓郎「総理の器ではない」、岸田新内閣について語る〜10月4日「大竹まこと ゴールデンラジオ」
10月4日(月)に放送された「大竹まこと ゴールデンラジオ」(文化放送)にて、経済学者・森永卓郎が岸田新総理、岸田新内閣について、自身の意見を語った。
岸田文雄新総理は、森永氏と同じ1957年生まれ。森永氏曰く、この世代は「団塊世代とベビーブームに挟まれた、人口のボトムの世代。団塊の世代が人口のインパクトで年功序列を潰し、成果主義を持ち込まれ、さらに団塊の世代が作ったバブルの崩壊後の後始末した世代」だそうだ。
このような世代論と同様に、森永氏は岸田新総理の役割は「後始末をする」にあるとし、長老支配や心中主義からの脱却を目指す意向から期待していたそうだが、岸田新総理は既に壁にぶち当たっていると言う。
党の役員人事では「麻生副総裁(麻生派)、甘利明幹事長(麻生派)、福田達夫総務会長(細田派、事実上の安倍派)、高市早苗政調会長(無派閥だが、元細田派)、つまり安倍、麻生ラインで埋め尽くされている」(森永)。閣僚で自分の派閥から重用するかと思いきや、「松野博一官房長官(細田派)、萩生田光一経済産業大臣(細田派)、さらに鈴木俊一財務大臣は、お姉さんが麻生太郎の奥さん」(森永)と大臣の主要ポストまで麻生安倍ラインで独占している。
どうしてこのような起用となったのか?その原因は「岸田さんは良い人」にあると森永氏は分析する。「総裁選に勝つために、麻生・安倍派と組まなくてはいけないが、総裁になったら、人事権は自分にあると手のひら返せば良かった。それが出来なかった。政治の世界は魑魅魍魎、良い人では戦っていけない」つまり「総理を目指してはいけなかった、総理の器ではなかった」と評した。
<参考ニュース>
自民党の岸田文雄総裁(64)は4日午後、衆参両院本会議の首相指名選挙で第100代首相に選出された。1年余りで退陣となった菅義偉首相(72)から政権を引き継ぐ。岸田氏は直ちに組閣に着手し、皇居での首相任命式と閣僚認証式を経て、4日夜に内閣を発足させる。新型コロナウイルス対策と経済再生が新政権の重点課題となる。
衆院本会議での首相指名選挙は投票総数458票で、岸田氏311票、立憲民主党の枝野幸男氏124票、日本維新の会の片山虎之助氏11票、国民民主党の玉木雄一郎氏11票、自民党の高市早苗氏1票だった。
(共同通信ニュースより)
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