自民党総裁選を見る上で欠かせない4つの視点を伊藤惇夫氏が解説〜9月16日「くにまるジャパン極」

自民党総裁選を見る上で欠かせない4つの視点を伊藤惇夫氏が解説〜9月16日「くにまるジャパン極」

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9月17日に告示される自民党総裁選について、政治アナリストの伊藤惇夫氏は、「今回の総裁選を4つの視点で見ると、違う景色が見えてくる」と9月16日放送の「くにまるジャパン極」(文化放送)で話した。4つの視点とは、一体何なのか?詳しく見ていきたい。


伊藤惇夫氏が挙げる1つ目の視点が総裁選は、“自民党が仕掛けた総選挙対策である”ということだ。

伊藤氏「なぜ菅首相は、総裁選不出馬に追い込まれたのか?を考えたらわかると思うんですけど、追い詰めたのは自民党そのものでしょう。菅氏では選挙の顔にならないということですよね。これは、若手・中堅だけじゃなくベテランも含めて、菅氏だと選挙負けちゃうなとという声が党内から高まったんですね。それ結果的に菅氏の不出馬につながった。トータルで見て、自民党にとって総裁選は総選挙対策なんですね。」

2つ目が”世代間闘争が起きている”ということ。

伊藤氏「河野氏と岸田氏の対決ということになってますが、置き換えるとベテランVS若手の構図と見てもよい。ベテランの皆さんが、既得権益だとか影響力を保持するために、コントロール可能な岸田氏を支持する。中堅・若手の皆さんは選挙で自分たちは弱いから、とにかく選挙の顔が欲しい。国民的な人気のある人を担ぎたいという思いがある。河野氏に流れていく可能性が高いと今のところ言われています。」

3つ目が”ある種の派閥間戦争でもある”ということ。

伊藤氏「まだまだ派閥間の対立とか駆け引きとかが消えてるわけじゃないんです。簡単にいうと、安倍晋三氏率いる細田派と麻生派の連合軍VS反安倍・麻生連合軍(二階派と菅グループ)。今回、菅氏は河野氏支持なんですね。二階氏からすると岸田氏が総裁になった場合、安倍氏・麻生氏が主導権を握る。そうなると自分は冷や飯を食わされる。だから、選択肢は河野氏しかないのです。」

4つ目が”安倍対反安倍という構図”。

伊藤氏「どうやら安倍対反安倍という構図が色濃く漂い始めたなという気がします。それはもっというと安倍政治なるものの継承なのか?それとも方向転換するべきか?。今後、候補者間の討論がありますが、そこで誰が何を言うか?その中で、安倍政治なるものが一体何なのか?どこに問題があって、どこを評価すべきか?きっちりやるべきだと思うんです。これを最大の争点とすることが実りある総裁選になると思うんです。」

伊藤氏は今回の自民党総裁選を“自民党が仕掛けた総選挙対策である” ”世代間闘争が起きている””ある種の派閥間戦争でもある” ”安倍対反安倍という構図”という4つの視点で解説した。

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「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。伊藤惇夫氏はコメンテーターとして毎週木曜に登場。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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