経済活動に「対応できない」 物流を苦しめるコロナ以外の要因 ~9月16日「おはよう寺ちゃん」

経済活動に「対応できない」 物流を苦しめるコロナ以外の要因 ~9月16日「おはよう寺ちゃん」

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9月16日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)で取り上げられた話題の1つが、日本経済新聞の「中国、景気に減速感」という記事。寺島尚正アナウンサーと木曜コメンテーターのストラテジスト・嶋津洋樹氏はこの話題について、新型コロナウイルスを理由とする世界的な人の行動制限だけでなく、海外経済の頭打ちや環境対策による船の大量廃棄も影響していると指摘する。

うまくいかない船員の上陸・減少された船便

「先月の工業生産が前年の同月に比べて、5.3%増にとどまりました。大規模な行動制限を繰り返す対応手法が、消費の頭を抑えていると。背景の1つが海外経済の頭打ちです。アメリカとヨーロッパでは先月の購買担当者景気指数が悪化しました。デルタ型の感染拡大が消費に及ぼす影響に加えて、港湾の人手不足など供給網の混乱が長引いていると言います」(寺島アナ)

国際物流の遅れについて嶋津氏は、「特に船便の停滞がひどいですね。結構深刻なようです」と語る。その理由の1つがコロナの中での船員上陸問題で、「船員を上陸させることができなかったり、交代する船員がコロナ(感染者)でないことの確認をしなければならず、それがままならない。国境を閉じている国も多い」とのこと。

そしてそれ以前からの問題が、2020年から始まった船の環境対策。「二酸化硫黄の排出の制限で一部の古い船が大量に廃棄されているんですね。それがあったところに人の移動の問題が発生したので、経済活動を再開する時になかなか対応できない」と嶋津氏は分析する。

寺島アナの説明によれば、世界的な半導体不足の影響で、先月の自動車生産が前年同月より2割近く落ち込み、4ヶ月連続の減少となった。半導体だけではなく、原材料費高騰問題も懸念されている他、投機資金の流入によって一部の商品価格は高騰し、中国の中間財や素材にまで波及しているという。

「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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