佐藤正久氏「価値ある無駄必要。いまこそ医療体制整備を」/新型コロナ ~9月10日「おはよう寺ちゃん」
9月10日放送の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーと、コメンテーターの自民党外交部会長であり参議院議員の佐藤正久氏が、昨日(9日)行われた菅義偉総理大臣の会見に対して語り合う場面があった。
菅総理、総裁選に出馬せず 「医療体制整備の遅れ反省」
菅総理は昨日の会見で自民党の総裁選に出馬せず、退陣することに関して「新型コロナとの戦いに明け暮れた日々だった。すべてをやりきるには、一年はあまりにも短い時間だった」「医療体制を確保することができなかったのは大きな反省点」と述べた。
「このあたり、佐藤さんどうご覧になってますか?」と寺島アナが意見を求めた。
「政治は結果、責任ですから。医療体制の整備の遅れは、認めざるを得ないと思います。実際に、あれほど多くの方が自宅で療養しないといけない。みんな保険払ってますからね。それでも入院ができない。これがいまの日本というのは、多くの方々が疑問を持っても仕方がない。(中略)いま若干、感染者の数が減りかけてますけども、実はこの減った後、落ち着いた時が、次への備えの一番大事な時なので。ここで医療体制の整備をいまから本格的に準備しないといけないと思います」(佐藤氏)
「一段落じゃないということですよね」(寺島アナ)
「それが失敗したのが去年の4月、5月だったんですよ。実は、千葉県の幕張メッセのところに、1000床の野戦病院を作る計画があったんですけど、感染が収まってしまうと、やっぱり人間って、どうしても(そういう計画が進まずに)どっかいってしまいますから。いまあそこに1000床の野戦病院があったら、臨時の医療施設として本当に活躍していたと思います」(佐藤氏)
ここで寺島アナは「なにか収まってくると、今度は無駄になっちゃうんじゃないかって方に考えが行くんですよね」とも指摘する。
「それが価値ある無駄なんです。私は医療体制っていうのは、安全保障と似ているなと思うのは、ほとんどが保険とか国からの税金で回してるじゃないですか。みなさんのお金で命を担保するという意味では、自衛隊や警察と同じだと思います」(佐藤氏)
佐藤氏は、過去の反省点を実例として挙げ、新型コロナが落ち着いた時こそ、次に備えるべきだと指摘した。
<参考ニュース>
菅義偉首相は9日、退陣表明後初めての記者会見を、緊急事態宣言の延長決定の会見と一本化する形で実施した。丁寧な説明を避ける姿勢が浮かぶ一方、政権発足から1年の成果を訴える場面では能弁だった。後手と批判された新型コロナウイルス対応を巡る反省は一部の言及にとどまった。
首相は冒頭の発言約16分のうち約4分を政権1年の実績強調に費やした。「国民にとって当たり前のことを実現したいとの思いで、長年の課題に挑戦してきた」と主張。温室効果ガス排出実質ゼロ宣言やデジタル庁設置などを語った。
コロナ対策を問われ「医療体制をなかなか確保できなかったのは大きな反省点」と述べた。
(共同通信ニュースより)
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