自民党総裁選、誰が勝つのか?票読みできない理由…二木啓孝氏が解説〜9月8日「くにまるジャパン極」
自民党総裁選をめぐる動きが活発化している。次の総裁は誰になるのか?専門家たちの様々な予測が飛び交うが、ジャーナリストの二木啓孝氏は、これまでのように票読みできない理由を9月8日放送の「くにまるジャパン極」(文化放送)で解説した。
その理由というのが、自民党若手議員たちが派閥のボスの言うことを聞かなくなったことだ。
(※関連記事 そもそも派閥って何?なぜボスの命令に従う?伊藤惇夫氏が自民党の派閥を解説〜9月2日「くにまるジャパン極」)
二木氏「このところ見えてきたのは、自民党を牛耳ってきた派閥のトップの言うことがそのまま方針として若手議員まで下りてこなくなった。トップが”右向け右”と言ったら、右を向く構図ではなくなってきているんです。」
9月7日には、若手グループから新たな動きが!自民党の若手議員たちが総裁選に関する提言案をまとめたという。
二木氏「若手の福田達夫議員が音頭を取って、提言書をまとめました。提言のポイントは、”総裁選の投票については派閥一任にしない”。党や政府の要職に対する要望については、 ”長期在任は権力が集中する”と指摘し、”派閥均衡の人事は、組織が硬直化してしまう。若手中心に起用すべき”など。」
二木氏はさらにこう続ける。
二木氏「これを若手が長老に言うと、何言ってんだ!となるけれども、トレンドはそっちに行ってると思うんですよ。現在、自民党議員の中で当選1回~3回の衆議院の議員は126人いて、これは自民党の衆議院議員の46%を占めている。若手議員のことを弱い存在だと長老たちも言えなくなってきている。若手議員がものすごい力を付けてきて、派閥のトップの言うことをきかない議員が今回は何人出て来るかわからない。各派閥が票読みしてるけど、本当にどうなるかわからない。」
と、今回の総裁選の票読みの難しさを説明した。また、二木氏は、自民党の変化として、自民党を支えてきた支持団体が弱くなってきていることも指摘した。
「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。二木啓孝氏は毎週水曜日にコメンテーターとして登場。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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