アフガンから犬猫200匹救出せよ 資金集め、元英海兵隊員が奮闘 ~8月27日「おはよう寺ちゃん」
8月27日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーと、金曜コメンテーターの金沢工業大学虎ノ門大学院教授・伊藤俊幸氏が、治安の悪化しているアフガニスタンから動物を脱出させる話題で、議論を展開した。
イギリス国内で論争に――ツイッターでは「動物保護」賛成多数
イスラム主義組織タリバンが全権を掌握したアフガニスタンから、動物保護施設の犬や猫、およそ200匹の退避が認められる見通しとなった――。
イギリスの国防大臣が明らかにしたこの話題には、次のような経緯があった。
もともとは、イギリス海兵隊員としてアフガン駐留経験を持つ人物が、首都カブールに保護施設を設立し、これまでも犬や猫などを救出してきた。しかし、カブール陥落を受け、クラウドファンディングを開始。そして、スタッフらとともに、犬や猫を退避させるチャーター機を借りる資金を集めたという。
これに対して、イギリスの国防大臣は当初、「人間より動物優先は誤りだ」と断じた。飛行場で邪魔になる、などチャーター機の運行に否定的な態度を示していた。これが論争を呼んだ。そしてその後、姿勢を一変させたイギリスの国防大臣は、冒頭のような許可を出したかっこうとなった。
「大勢の各国国民やアフガン人が脱出を図る中、この動物退避、(主にイギリス国内で)論争を呼んだわけですが、これ伊藤さんどうなんでしょうね?」(寺島アナ)
「ヨーロッパはこういう感覚なんですよ。まず人権が重いですし。さらに、動物の命を保護する。というのが、多くの国民の一致した意見なんですよ。だから、こういう論争になるわけですよ」(伊藤氏)
つづいて寺島アナは、「イギリスの国防大臣は当初、動物の退避には否定的でしたが、イギリス国内で賛成の声が大きくなると、ツイッターで『空港に動物を連れてくれば、チャーター機の発着枠を見つける』と述べ、姿勢を一変しました」と今回の論争の着地点を紹介した。
「イギリスのふつうの人の声は、こっち(動物保護)ということなんでしょう。政府として人権優先は当たり前の発想ですけれど。こっち(動物保護)も(大事だ)という声が、これだけ強いということですね」(伊藤氏)
「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。 またYouTube公式チャンネルではLIVE配信と、放送後にアーカイブでお楽しみいただけます。
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