宗次郎の朗読「野うさぎ」とオカリーナの森の現状をレポート 『宗次郎 オカリーナの森から』
文化放送で毎週土曜午後17時15分から放送中の『宗次郎 オカリーナの森から』。
パーソナリティはオカリナ奏者の宗次郎さんです。
今週は宗次郎さんの朗読「野うさぎ」をお届けします。
西川 宗次郎さん、今週はどんな朗読を聞かせていただけますか?
宗次郎 今週は、ファンクラブ会報誌「オカリナウィンドファミリー」2013年6月号に載せた文章を読ませていただきたいと思います。「オカリーナの森」が5年目の夏を迎えた頃のエッセイです。
西川 よろしくお願いいたします。
<朗読>
野うさぎ
オカリーナの森の始まりの頃はまだまだこれからという感じで、
唯一交流館だけが立派にそびえ立っていました。
正門の両側に植えたメタセコイヤの木もだんだんと落ち着きを増して来ました。
これから10年先、天に向かい更に青空高くそびえて行く事を想像しますと
それだけで充分楽しいものです。
苗木から植えたお茶の木も順調に成長して立派な垣根に近づいています。
八十八夜の頃の新芽は美しい緑の葉を見せてくれていました。
先日は、交流館の前の林の中を野うさぎが走っていました。
しいたけの原木のあたりで作業しておりますと、
後ろの方でカサカサと下草の中を走り廻る音が聞こえました。
ふり返ると、その野うさぎが3匹走り廻って遊んでいました。
僕のことなんか気にとめず家族で楽しく遊んでいました。
黒い親うさぎと茶色の仔うさぎが2匹……
この森は彼等のものでもあるのです。
<BGM> 美しき森に棲むものたち/昔々の話を聞かせてよ
西川 宗次郎さんのアルバム「昔々の話を聞かせてよ」の中から、 「美しき森に棲むものたち」をバックに、宗次郎さんの「野うさぎ」というエッセイを読んでいただきました。
宗次郎 はい。このエッセイは5年目の夏の頃のお話、という話をしましたが、それからさらに8年が経っているんですよね。さらに全てが大きくなってメタセコイアの木も本当に立派になって。かなり大きくなって森の正門という感じになっています。夫婦杉というのがありますが、夫婦のメタセコイアという感じですごく立派にそびえたっています。お茶の木も本当に立派になっています。森の様子はホームページのYouTubeで見られますので、僕の演奏も含めていろんなものが出ていますのでぜひ見ていただきたいです。
西川 いろんなお天気の、大雨の時の様子なども出ていましたね。
宗次郎 はい。畑の様子とかも載せています。お茶の木も立派になっていて、そのお茶の木の映像も載せています。紅葉や柿の木も大きくなって、プラムやブルーベリーなどの生り物も育っています。結構森の生活を楽しめます。今年は畑も充実していました。
西川 どんなものを植えたんですか?
宗次郎 ジャガイモは春にまいて6月に収穫しちゃいました。あとは大豆とか小豆とか、夏野菜のなす、きゅうりなどです。今年は地元の方が色々手伝ってくださっていて、畑が充実している、そんな状況でございます。
西川 野うさぎと出会った時とは変わっているんですね。
宗次郎 そうですね。野うさぎはこのあと、ほとんど見かけなくなっちゃって。今どうしてるかなあと。野うさぎは可愛かったですね。
番組の最後は、「山や森」のイメージが膨らむ曲を、というリクエストに応えて、アルバム「ユーキャン・宗次郎の世界」から「夏の思い出」を聞かせていただきました。
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