「菅首相の心の中はぽっかり穴が開いている」…伊藤惇夫氏、政権支持率低下を分析〜8月12日「くにまるジャパン極」

「菅首相の心の中はぽっかり穴が開いている」…伊藤惇夫氏、政権支持率低下を分析〜8月12日「くにまるジャパン極」

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日本勢のメダルラッシュで終わった東京五輪。五輪後、メダルラッシュで政権支持率は上がるだろうという見方もあったが、直近のメディアの世論調査では、支持率は30%を切っている。8月12日放送の「くにまるジャパン極」(文化放送)で政治アナリストの伊藤惇夫氏は、菅政権支持率の低下を五輪期間中の菅首相の言動から分析し、「菅首相の心の中は大きな空洞がある」とコメントした。一体、どういうことなのか?

まずは、五輪を開催した菅政権の思惑、について、伊藤惇夫氏は解説した。

伊藤氏「菅政権として五輪を開催してメダルラッシュ、それで国民が大いに盛り上がって、直後に解散総選挙を打てば、そんなに負けないだろう。そこそこの成績が残せるだろうというシナリオを描いていたようですが、それは完全にアウトという状況。」

そして、直近のメディアの発表した世論調査の支持率が30%を切っていることについて、触れた。

伊藤氏「オリンピック楽しかったね。でも菅政権のおかげじゃないよね。という思いを持ってる方がたくさんおられる。今回の五輪は菅首相にとって負の遺産になっちゃたな、そんな印象が非常に強いですね。」

そして伊藤氏は、五輪期間中の菅首相の言動から、なぜ支持率が低下したのか?を話した。

伊藤氏「私は、菅首相の心の中に大きな空洞が見える。本来そこには、人の気持ちに寄り添ったり、人に自分の思いを伝えたいというある種の熱の塊がある。どうも、そこが空いているように見える。その代わり空洞以外の大部分は、政治的な損得、政局に対する自身の取り組み方とかそういうのが大半を占めているのじゃないのかな?」

これについて伊藤氏は、8月6日の広島県の平和式典で、菅首相が原稿を一部読み飛ばした部分を例に挙げて説明した。

伊藤氏「菅首相の挨拶の中で、例によって渡された原稿を読んでいたのですが、読み飛ばしましたよね。私はこの読み飛ばしが菅首相の言葉に心がないことを象徴していると思います。普通は心の中で原稿に書かれている意味を理解しながら文字を追いかける。ところが菅首相の場合は、他人の書いた文章を音声に置き換えている。そこに体温がないんです。」

また、五輪期間中に菅首相は、ツイッターで選手のメダル獲得を祝福するツイートを最後まで続けた。これについて伊藤氏はこのようにコメントした。

伊藤氏「菅首相は一度始めたことを途中で批判を受けたりしても最後までやめない。途中で辞めたら負けと思うタイプ。なんとかオリンピックの成功を政権浮揚につなげたい。その夢みたいなものが最後まで捨てきれなかったのかな?だからこういう形になってしまったのではないかという気がします。」

最後に伊藤氏はこのように話を締めくくった。

伊藤氏「歴代総理には、二つのタイプがある。田中角栄氏や小泉純一郎氏のような”人たらしタイプ”と佐藤榮作氏や大平正芳氏のような“プロ政治家タイプ”。プロ政治家タイプは後に評価される場合が多いです。そういう意味でいうと、菅氏は後になってどう評価されるのでしょうか?」

「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。伊藤惇夫氏はコメンテーターとして毎週木曜に登場。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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