「金メダル獲得で株価が上がる」? 東京五輪が市場に与えた影響 ~8月11日「おはよう寺ちゃん」
8月11日放送の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーと、水曜コメンテーターの経済アナリスト・森永康平氏が、オリンピック期間中の国内株価上昇と金メダルの獲得数の関係性について語り合う場面があった。
株式市場では経験則もひとつの手法
オリンピックで日本が金メダルを10個以上取ると株価が上昇するという指摘がある。
今回の東京オリンピックでも同様の期待がされたが、閉幕後初の営業日である10日の東京株式市場・日経平均株価の終値は、連休前の6日と比べて68円11銭高、2万7888円15銭。開会式直前の営業日だった7月21日の終値2万7548円と比較すると、オリンピック期間中の上昇率は1.2%に留まった。
新型コロナウイルス禍の影響を受けた異例づくしの大会のため、自国開催かつ過去最多という金メダルの結果に見合った上昇とは言えなかった。
「日本が10個以上の金メダルを取ると株価が上昇する、こんなことが言われていたんですね」(寺島アナ)
この経験則について森永氏は、「こういうのを投資の世界だとアノマリーや癖と言うのですが、結構専門で色々調べてる方もいて。『サザエさん』の視聴率が高い年は不況だとか、流行っているスカートの丈が短いと好景気だとか色んなものがあって。中にはこじつけみたいなものもあるのですが、株式市場って面白いのが、意外とそういうこじつけみたいなものが当たったりするんです」と株式市場の実態を語った。こうしたジンクスは、有名な証券会社でも調べている人がいるという。
1986年のメキシコ大会以降、「金メダルを2桁獲得した」くくりの中で株価上昇率が過去最低となったことを受け、寺島アナが「この東京オリンピック開催による日本経済への恩恵というのはどこまで期待できますかね?」と疑問を示した。
それに対し森永氏は、「株価的な観点から言うと、基本的に全て前倒しで折り込んでいくのが株式市場なので、そうなると、パラリンピックは残っているとはいえオリンピックは終わってしまっているので、(オリンピックの日本経済への影響は)折り込まれ済みで。この先は、五輪後の話、日本国内なら(秋までに行われる衆院選に向けた)政局について、海外で言うとアメリカなら金融政策がどうなっていくかというところに、株式市場の目は向いていると言う動きだと思いますね」と、株式市場の動きを冷静に分析した。
「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。 またYouTube公式チャンネルではLIVE配信と、放送後にアーカイブでお楽しみいただけます。
2021/08/11/水 05:00-06:00 | おはよう寺ちゃん 5時~6時 | 文化放送 | radiko
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