熱狂の東京五輪、無観客も幸い? 外食は「自宅観戦」需要で好調 ~7月28日「おはよう寺ちゃん」
7月28日放送の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーと、水曜コメンテーターの経済アナリスト・森永康平氏が、オリンピックの自宅観戦の影響で好調な巣ごもり消費について語り合う場面があった。
外食産業に求められる「対面から非接触」への対応
東京オリンピックで日本選手の活躍が続き、関連消費も動き始めた。主役は飲食の持ち帰りや宅配など、巣ごもり観戦向けの商品だ。
ロイヤルホールディングスが展開するファミリーレストラン「ロイヤルホスト」は、オリンピック競技の開始翌日にあたる22日から25日までの4連休に、持ち帰りと宅配の1日あたりの売上高が7月の日曜日の平均を3割上回った。また、牛丼チェーンの「吉野家」は、4連休中の売り上げを占める持ち帰り比率が、4連休前の7月の土日平均より5ポイント程度増えて全体の5割を超えた。宅配ピザの「ピザハット」は、4連休の1日あたりの売上高が、1年間の土日の平均値に比べ3割増えたという。
「オリンピックを自宅観戦する人が多く、飲食店の持ち帰りや宅配サービスの利用が急増したということについて、コロナ禍に苦しむ外食産業にとって良い兆しと見ていいのでしょうか」(寺島アナ)
「そうですね。オリンピックが始まる前から、コロナ禍においてデリバリーやテイクアウトの需要が非常に伸びていて。外食産業はコロナ禍において(経営が)一番きつい業界だと思われがちですが、たとえば、外食産業の上場企業の業績を見ていくと、テイクアウトやデリバリーに早々に対応していた企業は、コロナ禍でも業績が伸びていた。その流れが、今度はオリンピックの無観客、自宅観戦によってさらに押し上げられた、ということです。外食産業と一緒くたにいっても、なかにはコロナ禍が追い風になっているという業態も、けっこうあるということがポイントかなと思います」(森永氏)
巣ごもり消費の増加を前向きにとらえた森永氏は、「外食産業のテイクアウトやデリバリーの需要増加は止まらない」とも話す。
「コロナは人類にとって全然良いことではないですが、見方を変えると、従来放っておいても変わったであろう世の中の変化のスピードが、コロナによって10倍速ぐらいで早められてしまったという部分もあって。今、たまたまコロナで巣ごもり消費やオリンピックの無観客で、自宅観戦需要がありますけれど、遅かれ早かれ、対面から非接触になる流れはネット化の社会の中では行われることだったので、この流れに乗じて企業もどんどん設備投資をして業態転換をしていかないと。この流れに乗れない企業は、淘汰されてしまうことを、経営者は特に意識した方が良いと思いますね」(森永氏)
非接触への変化に対する対応が、今後のカギになることを示した。ここでは主に飲食業界についての話だが、他業界においてもこの例に漏れないことは想像に難くない。
「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。 またYouTube公式チャンネルではLIVE配信と、放送後にアーカイブでお楽しみいただけます。
2021/07/28/水 05:00-06:00 | おはよう寺ちゃん 5時~6時 | 文化放送 | radiko
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