メルセデス・ベンツも電気自動車だけになるのか! 〜7月23日「おはよう寺ちゃん」
昨日のニュース「自動車「5社連合」で開発加速へ 物流効率化・ドライバー不足解決」に続き、EV車に関する大きな話題が続く。7月23日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、メルセデス・ベンツが2030年までに発売する新車をすべてEV(電気自動車)にすると発表したことを受けて、寺島尚正アナウンサーと金曜コメンテーターのエコノミスト・会田卓司氏が加速するEV事情について議論を交わした。
航続距離1000kmの電気自動車が誕生?
ドイツの自動車大手、ダイムラーの事業会社メルセデス・ベンツが開いたオンライン記者会見で、社長は「EVファーストからEVオンリーにする」と話し、8つの電池工場を新設するなど、2030年までにおよそ5兆2000億円(400億ユーロ)をEVに投資すると発表した。
このニュースを受けて寺島アナは「加速していますね」と息を吐くように語ると、会田氏は、「EU(ヨーロッパ連合)のヨーロッパ委員会は2035年にエンジン搭載車の販売を禁止するという発表をしています。すでにアウディやボルボ、ジャガーといった高級ブランドも相次いでEV専業への転身を表明していて、ヨーロッパはもう国家戦略として脱炭素のプラットフォームを自身で作りだしてしまおうと。そうすれば世界で脱炭素の動きが出てきたときに先を行っているわけですから有利になるという作戦ですね」と会田氏はメルセデス・ベンツだけではなくヨーロッパ全体としての動きであることを解説した。
続けて寺島アナは「我々の感覚として、電気自動車ってどこまで進化しているのですかね。もちろん日本でもかなり走っているのですけれど。メルセデス・ベンツを見ると航続距離も伸びているようです」と航続距離についてコメント。
寺島アナの言う通り、メルセデス・ベンツは2022年には満充電で航続距離1000km以上の新型車を発表する予定。さらに2025年には電気自動車専用の車台を3種類導入し、それ以降に発表する車台はすべてEV専用となるという。
「もう否が応でも電気自動車ですね。これが先ほど会田さんがおっしゃった脱炭素のプラットフォームの一環ということなのですね。自動車メーカーは今後メルセデス・ベンツのようにEVオンリーになっていくのですか?」(寺島アナ)
「そうだと思います。ただ問題は自動車会社の自力だけでできるものではありませんので、EVを普及していくためには充電施設などのインフラ整備が必要ですし、燃料電池であれば水素ステーションが必要です、国家が政策としてできることもあると思います」(会田氏)
この一連の動きについて寺島アナが「こういう時代になってきているのですね。これはヨーロッパが日本勢などに車としてけっこうやられている(市場でおされている)という恐怖感があるのですか?」と確認すると「そうだと思います」と会田氏は頷いて話題を締めた。
<参考ニュース>
【ベルリン共同】ドイツ自動車大手ダイムラーは22日、2030年までに高級車部門「メルセデス・ベンツ」の新車全てを電気自動車(EV)にする計画だと発表した。実現に向け、22~30年に400億ユーロ(約5兆2千億円)以上を投資するという。 メルセデスは1回の充電で千キロ以上走る新型車を開発中で、22年にも発表の予定。車載電池の製造工場も今後、8カ所に設置する計画だ。ケレニウス社長は「30年までに市場がEVのみに切り替わるよう、準備を整える」とコメントした。
(共同通信ニュースより)
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