伊藤惇夫氏「総選挙の決め手となるのは”顔”だ」~7月15日「くにまるジャパン極」

伊藤惇夫氏「総選挙の決め手となるのは”顔”だ」~7月15日「くにまるジャパン極」

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「年内の総選挙の動向を左右する最大のポイントとなるのは“顔”だ!」。7月15日放送の「くにまるジャパン極」(文化放送)で政治アナリストの伊藤惇夫氏はこのように語った。総選挙の動向を左右するのが“顔”とは?一体どういうことなのか?

伊藤惇夫氏は東京都議選の結果も“顔”が大きく影響していたと語り出す。

 

伊藤氏「少し前に東京都議選で自民党は敗北した。一方で都民ファーストの会が大善戦した。都民ファーストの善戦した理由にはいろんな分析があるが、私は集約してみると小池都知事の顔があったことが要因になっていたと思います。多くの有権者、特に無党派層は、小池さん=都民ファーストというイメージがある。小池さんに入れるつもりで、候補者の名前はよく知らないけど都民ファーストに入れたという人が多かった。多分間違いない。」

 

一方、都議選で自民党は菅首相が顔になっていなかったから敗北したと伊藤氏は話す。そして、最近の有権者の傾向をこう分析する。

 

伊藤氏「最近の有権者のかなりの人たちは、候補者一人一人を個別で見てこの人に入れようとするのではなく、政党のトップや政党の看板となる人気の政治家に投票するつもりで投票する傾向が強まっているようです。」

 

選挙の動向を左右する顔、それはかつてのチルドレンからも伺えるという。

 

伊藤氏「小泉チルドレン、小沢チルドレン、安倍チルドレンの3つがあります。その時々の顔になる政治家が率いた政党が選挙を戦った結果、その人の顔で受かった人たちがチルドレンなんです。もちろん中にはそうじゃない人もいますが。」

 

こうした中、今の自民党の状況はというと…

 

伊藤氏「自民党の全衆議院議員のうち当選1回から3回までの人を足すと全体の約4割近くいます。言ってみればこの人たちの中には安倍前首相の顔で当選してきた人が多く含まれている。つまり顔頼みで当選してきている。一方、最近、よくマスコミ報道に現れ始めたのが”菅首相は選挙の顔にならないんじゃないか”という声が自民党の中から出てきているということ。特にこれ3回以下の人たちから出てるわけです。ものすごい危機感を抱いていることは間違いないです。」

 

最後に伊藤氏は”顔”で投票することをこのように危険視する。

 

伊藤氏「皆さん、日々忙しいでしょうから候補者を吟味することができないでしょうけど、候補者を比べた上で投票するという行動を取るとだいぶ様子が変わってくるんじゃないのかな。顔のおかげで当選したろくでもない議員が現れたら政治家全体が劣化していくのは間違いない。顔に投票する有権者の皆さんは政治家の劣化を手助けしていることになるという意識を持っていただいて選挙に望んで欲しい。」

「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。伊藤惇夫氏はコメンテーターとして毎週木曜に登場。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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