Googleが日本企業「プリン」買収 スマホ送金や決済が便利に ~7月14日「おはよう寺ちゃん」
7月14日放送の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーと、水曜コメンテーターの経済アナリスト、森永康平氏が、Googleがスマートフォンの送金・決済アプリを手掛ける日本の企業を買収したニュースについて語り合う場面があった。
位置情報データを活用してクーポンも?!
Googleは7月13日、スマートフォンの送金・決済アプリを展開する新興企業「pring(プリン)を買収すると発表した。プリンは、資金移動業者に登録されている。買収後の事業戦略は明かしていないが、日本での金融事業の拡大がねらいと見られる。ITを活用した新たな金融サービス「フィンテック」には多様な企業が参入していて、Googleの動きで競争が激しくなりそうだ。
Googleは電子マネーやクレジットカードを一元管理できる決済サービス「Google Pay(グーグルペイ)」を手がけているが、アメリカなどを除き、個人間送金に対応していない。アメリカでは金融大手と組んで銀行口座を提供する方針で、金融サービスを強化する姿勢を打ち出している。
今回の買収について森永氏は、「Googleからすれば、(プリンのような送金・決済アプリを)ゼロから立ち上げていくことは全然可能なのですが、ひとつひとつ銀行とつなぐことや、システムコストがかかるので面倒くさいので、いったん小さめの資金移動業者を買ってしまって、そこの交渉や設備投資の手間を省こうということだろう」とGoogleの動きの意図を読み取った。
さらに、Googleの日本での今後の動きについて森永氏は、「Googleアカウントと個人の口座をひもづけて、送金や決済をGoogleベースでさせたいのだろう」と予想。その例として、次のような話も展開した。
「ほとんどの人が携帯(スマホ)にGPSやGoogle Mapが入っているので、現在地(のデータ)がマップ上で取れる。たとえば、利用者が歩いている時に、Googleが今右にあるレストランで2割引のクーポンを発行すると、じゃあ寄って行くかとなる。(そして)その2割引のクーポンを使って、Googleアカウントから決済をすると、その人の消費データとかもGoogleが一元管理できる。なので、Googleは、この人はカフェに行くとカフェラテを頼むから、これからカフェラテのクーポンを配ろう、というカスタマイズができちゃう」(森永氏)
巨大IT企業が、私たちの生活に与える影響は大きい。
<参考ニュース>
米グーグルは13日、スマートフォンの送金・決済アプリを展開する資金移動業者「pring(プリン)」(東京)を買収すると発表した。買収額は非公表。巨大ITが日本で金融サービスを拡大する。ITを活用した新たな金融サービス「フィンテック」を巡る競争が激しくなりそうだ。 グーグルによるプリン買収は7月下旬~8月下旬に完了する見通し。外為法に基づく当局の承認が必要となる。 プリンは2017年5月設立。株主はIT企業のメタップス(東京)や、みずほ銀行、伊藤忠商事など。プリン株の約45%を保有するメタップスは、売却額は約49億円と開示した。
(共同通信ニュースより)
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