落語家になるきっかけはYouTube『川口技研presents~久保純子 My Sweet Home』
文化放送で毎週日曜あさ9時から放送中の『川口技研presents~久保純子 My Sweet Home』。日曜日の朝、それぞれの家庭・家族の優しさを実感できるような温もりある番組です。毎週ゲストの方にお越しいただいて様々なお話を伺うとともに、聴いていて爽やかな気分になれる音楽をお届けする30分です。パーソナリティはフリーアナウンサーの久保純子さんです。
第316回 7/11の放送を終えて
今週は、落語家の桂宮治さんにお越しいただきました。
中学時代から舞台俳優になりたかったという宮治さん。テレビやドラマではなく、舞台に立つ役者さんになりたかったそうで、高校を卒業して養成所に入っていたそうです。その後、化粧品の販売業をやっている時に「これが天性かもしれない」と感じ、一生懸命やっていたそうです。
しかしある時、「僕と関わった人、出会った人は幸せになっているのか?」と疑問を抱くようになったと言います。営業というのは素晴らしいお仕事だけれども、自分から化粧品を買った人は、本当にそれが良かったのか? 買いたくないのに買わせている? 必要なかったのかもしれないけど、今これを持ったら私は綺麗になれるんだ素敵になれるんだという暗示にかけ、買ってから数時間後に魔法が解けると、やっぱり買わなければよかったなと思っていないかと。
そんな時に、まだご結婚はされていませんでしたが、今の奥様から「そんな疑問を持っている人生などつまらないから、お金なんていいから、やりたいことをもう一回やれば?」と言われたそうです。
奥様、ステキ♡
30年間、落語のらの字も知らなかった宮治さんでしたが、たまたまYouTubeで桂枝雀師匠の動画を観たところ、「満員御礼のお客さんが、ぐちゃぐちゃになって笑っている。丸坊主の大きなおじさんの話芸だけでひっくり返るように笑っている。こんなおじさんが世の中にいるんだ、これをやりたい」と思ったそうです。さらに「自分が言ったことで、こんなに笑って楽しんでくれて、その人達はずっと幸せ。誰も不幸になっていない。化粧品を売っている頃は、自分と出会わなければよかったという人がたぶんいた。このおじさんは全員を幸せにしている。こんな職業があるんだ、やりたい、やりたい、やりたい」と、人生かけてやってみたいと思ったそうです。
年下の先輩方と落語家の修業が始まった時、すごく嬉しかったという宮治さん。「僕はここで一生、生きていくんだ」と初めて思えた場所で、つらいはずの修業が毎日楽しかったと言います。今いる仲間は、棺桶に入るまでずっと同期として、この人達と生きていくんだとわかった時、「なんて素敵な世界に入れたんだ!」と思えたと、人生かけてやっていけることが見付かった喜びを語ってくださいました。
次週も桂宮治さんにお話を伺います。
お楽しみに! See you!
【本日の1曲目】 匂艶 THE NIGHT CLUB / サザンオールスターズ
【桂宮治さん選曲】 喝采 / ちあきなおみ
(文/スタッフC)
川口技研のHPはこちらから https://www.kawaguchigiken.co.jp/
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この記事の番組情報
川口技研 Presents 久保純子 My Sweet Home
日 9:00〜9:30
日曜日の朝、それぞれの家庭・家族の優しさを実感できるような温もりある番組です。 毎週ゲストの方にお越しいただいて、子育ての喜び、苦労話、思わず笑ってしまったこ…