東京五輪、外国選手団の入国続々 水際対策「強化」うまくいくか？ ～7月2日「おはよう寺ちゃん」
東京オリンピック・パラリンピックのために入国する外国選手団に対するコロナウイルス検査において、ウガンダ選手団から感染者が出た問題を受けて政府は、水際対策を強化した新しい措置を開始した。7月2日の「おはよう寺ちゃん」（文化放送）では、これについて、番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーと、金曜コメンテーターの金沢工業大学虎ノ門大学院教授・伊藤俊幸氏が議論を展開する場面があった。
伊藤俊幸氏「上から号令をかけないとできない」
東京オリンピック・パラリンピックで来日する選手らへの水際対策を強化した、新しい新型コロナウイルス対策措置の適用が7月1日から始まった。ウガンダ選手団から感染者が出た問題を受け政府は、濃厚接触の疑いがある人は空港から別のバスで運ぶようあらためたが、事前合宿を受け入れる自治体からは不安の声が上がっている。
先月19日に来日したウガンダ選手団は1人が成田空港で陽性と判明し、隔離された。しかし、濃厚接触者を特定しないまま、残り8人がバスで大阪の泉佐野市に移動。その後、別の1人の感染が判明した。同行した市の職員やバスの運転手も、濃厚接触者とされた。
7月1日からは、一緒に入国した選手は空港の検査が陰性でも、機内で陽性者の前後2列に座っていれば濃厚接触候補者に指定。合宿地には他の選手とは別に、国が用意した専用車で移動させ、濃厚接触者の特定は到着後に地元の保健所が行う。
ここで寺島アナは「ウガンダの教訓を生かすということなんですけど、それにしても日本の水際対策は甘い、という指摘が多いですよね」と問題を提起。それに対し、元海上自衛隊の伊藤氏は、次のように話して、問題の根本を手痛く指摘した。
「おっしゃる通りですよね。私、実は、呉地方総監の時に同じようなことをやったことがあるんですけど、自治体とか、いろんな組織がからむとバラバラになるんですよ。車を出すのも、じゃあそれはどこが出すのか、どこまで何をするのか、という整理がすごく下手なんですよ。縦割り行政を超えて、誰かが上から号令をかけないとできない。強制力を発揮するということは（何かあった時に）責任を取るということですから。それをあいまいにしたままやってるから、いけないんだと思いますよ」（伊藤氏）
「選手のことを思えば早めの入村をさせてあげたいですが、でも出てからじゃ遅いですからね」と寺島アナ。
なお、外国選手団は東京都中央区にある選手村が開村する7月13日までに、およそ3400人が事前合宿のために来日する予定だ。空港からの移動は原則、専用バスだが、行き先が遠方で航空機や新幹線を使用する選手もおよそ1500人いるという。
＜参考ニュース＞
東京五輪に出場する海外選手や関係者の入国が１日、本格化した。内閣官房によると、この日はドイツやギリシャ、米国の選手団など計１００人以上が来日。４日までに約４００人が入国する見通し。新型コロナウイルスの感染防止策をまとめた規則集「プレーブック」も１日から適用され、選手らは行動が厳格に管理される。 １日午後、ドイツのボクシングやボートの選手らが羽田空港に、米国のボクシング選手団が成田空港に到着した。マスク姿の選手たちを、受け入れ先自治体の担当者が国旗を持って出迎えた。 自治体担当者とともにバスや飛行機で受け入れ先に向かい、２日までに合宿先に到着する予定。
（共同通信ニュースより）
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2021/07/02/金 05:00-06:00 | おはよう寺ちゃん 5時～6時 | 文化放送 | radiko
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