伊藤惇夫氏が推測…政府が五輪開催を強行する3つの理由 7月1日「くにまるジャパン極」

伊藤惇夫氏が推測…政府が五輪開催を強行する3つの理由 7月1日「くにまるジャパン極」

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「日本の政府、菅政権が多くの国民の不安だとか、専門家の懸念だとか、そういうものを押し切ってでも五輪の開催を強行しようとする理由が何なのか?3つの理由が考えられます」。政治アナリストの伊藤惇夫氏は、7月1日放送の「くにまるジャパン極」(文化放送)で政府が五輪開催する理由を話した。

伊藤氏は五輪と政治の関係をこう説明した。

 

伊藤氏「五輪は外交の手段や国威発揚や自国の主張を世界にアピールするための絶好の場にされてしまっている。オリンピック=政治なんです。知らない間にどっぷりはまってるんです。」

 

オリンピック=政治。伊藤氏は、2016年のリオデジャネイロ五輪閉会式での安倍前首相の言動を例に出して説明した。

 

伊藤氏「東京でやる五輪に小池都知事が出て来るのは何の問題もありません。なんで日本の首相がスーパーマリオの恰好して飛び出して来なきゃいけないのか。あの場面が五輪と政治を象徴してるような気がするんですよ。これは、世界のアピールというより、日本に向けてのアピール。つまり政治的な打算ですね。これをやれば国民に受けるんじゃないかという思いが私は透けて見えました。」

 

では今回、なぜ政府が五輪を政治的な視点から開催しようとしているのか?伊藤氏は3つの理由が考えられるという。

 

理由その1 安倍前首相の面子を潰さないため

伊藤氏「ここから先は完全に推測になります。菅首相は、安倍政権を引き継いだ形ですね。安倍さんが執念を燃やした五輪を中止にしたら、安倍さんの面子が潰れてしまう。そうすると菅政権が党内に火種を抱えることになるかもしれない。そんな思いがあるからやらざるを得なかったんじゃないでしょうか。」

理由その2 メダルラッシュ後の解散総選挙

伊藤氏「これはよく言われていることですけど、五輪が開かれて日本がメダルラッシュになれば、皆さん盛り上がる。盛り上がったところで解散総選挙を打てば、言われているほど議席は減らない。むしろ好結果を収められるんじゃないか。こういう思いがあるのでは。」。

理由その3 中国に負けたくない

伊藤氏「中国に負けたくない。自民党の中からちらほら聞こえてくる声なんですけど、もし中止したら来年は北京で冬季五輪が行われる。間違いなく行われるだろう。そうすると、日本は中止し、中国がやるとなったら日本は中国に負けたことになる。これ何なんですかね。私にはまったく意味がわからない。勝った負けたの話ですか?不思議でしょうがない。」

 

3つの理由を推測し、最後はこのように締めくくった。

 

伊藤氏「いよいよオリンピックが始まります。今後どうなるかわかりませんが、感動のドラマの裏側にこういう問題が横たわっていることを頭の片隅に入れて観戦していただきたい。」

<参考ニュース>
 政府は、新型コロナウイルス対応のまん延防止等重点措置を7月11日までの期限で適用している10都道府県のうち、東京など首都圏4都県について延長も視野に検討に入った。政府関係者が30日、明らかにした。感染再拡大(リバウンド)が続いており、感染状況を注視した上で来週中に判断する。政府内には緊急事態宣言発令に言及する声もある。重点措置延長や宣言発令がされれば、7月23日に開幕する東京五輪と重なり、無観客開催の可能性も浮上している。  先週末に「東京が下げ止まるかが重点措置の延長の可否に影響する」と指摘していた首相周辺は「厳しい状況になってきた」と述べた。
(共同通信ニュースより)

「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。伊藤惇夫氏はコメンテーターとして毎週木曜に登場。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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