秋本真利議員「再エネ以外のエネルギーは世界からフェードアウトしていく」 6月30日「くにまるジャパン極」
原発再稼動派が主流を占める自民党に所属しながらも、脱原発の必要性を訴える議員がいる。それが、超党派議連「原発ゼロの会」に所属する衆議院議員の秋本真利氏だ。6月30日放送の「くにまるジャパン極」(文化放送)では、秋本議員がゲスト出演し、日本のエネルギー問題の現状について持論を展開した。
水曜コメンテーターでジャーナリストの二木啓孝氏がこう切り出す。「自民党の中で風当たり強くないですか?」これに対し、秋本議員は…
秋本氏「野党の中で同じ主張をするのと、自民党の中でこの主張をするのはだいぶストレスの度合いというのは違うと思います。党内からヤジが飛ぶこともありますが、私はロジカルに反論するので、最近はヤジも少なくなりました。」
そして、秋本議員はエネルギーに関する自身の主張をこのように話す。
秋本氏「私の主張は再生可能エネルギー(あるいは再生可能エネルギーに由来するもの)以外のエネルギーは世界からだんだんフェードアウトしていく方向なのは間違いないと思っています。原発はなくなっていくと思います。」
二木氏は政府の方針について、秋本議員に質問する。
二木氏は「政府は2050年までに二酸化炭素を実質ゼロにすることを目指すと発表しています。その中で、二酸化炭素を排出しない原発をベースロード電源としてやりますと言っています。これについてどう思っていますか?」
秋本氏「私は現実として、実現しないと思っています。私は、原発は過渡的な電源。段階的なものだと思っていて、今あるアセットを使い切るということはありえると思います。消極的に動いていき、その裏側を再エネでとにかく増やしていくことが必要だと思います。原発は二酸化炭素の排出にはクリーンかもしれませんが、放射性廃棄物、ゴミが出ます。ゴミの処理の仕方が世界中どこでもあまり決まっていません。」
秋本氏はコスト面についても触れた。
秋本氏「今、世界の4分の3の国で、その国で最も安いエネルギーは再エネになっています。G7の国の中で再エネが最も安い国でないのは日本だけ。これでは世界に置いて行かれるのは明らか。我が国は再エネのコストを徹底的に下げていく。そして大量に導入していくことが必要なんだろうと思います。」
一方で日本では原発再稼働や建て替えの動きもある。その点については…
秋本氏「建て替えた時にコストが合うのかしっかり計算していかなければならないと思います。大学の先生や研究機関の試算では、建て替えた場合コストは全く合わない。再エネより確実に高くなってしまう。そういった試算が出ています。原発はコスト的に淘汰されていくものだと思います。」
野村アナも質問を投げかける。
野村アナ「日本の再エネがなかなか広がっていかないのは、狭い国土の問題があると言われていますが、その点はどうですか?」
秋本氏「環境省は、日本全体が1年間で使っている電気量のおよそ2.5倍を再エネだけで発電できると発表してます。国が狭くてもこの国をまかなうくらいのポテンシャルはある。国土が狭いから無理だよねと言ってしまうとますます世界と差が開き置いていかれてしまいます。」
再エネとして期待される洋上風力については…
秋本氏「今、洋上風力元年と言われ、日本ではにぎやかになっています。2040年には原発の45基分の電力量を洋上風力でまかなえるようになると言われています。国がビジョンを民間に示し取り組んでいくことが、私は必要だと思っています。」
このように、エネルギー問題について熱く語った。
「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。毎週火曜日は二木啓孝氏がコメンテーターとして登場。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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