こんなビールは他にはない!「家族愛」がコンセプトの地ビール!軽井沢ブルワリー・和田泰治会長
30年を超えるコンサルタント歴の中で7000社を超える企業を見てきたNIコンサルティング代表の長尾一洋さんが、あるときは「孫子」の智恵を応用し、またあるときは「経営者としてのこれまでの経験」をもとにビジネスシーンでの課題をコンサルティングしていく番組・文化放送「孫子であきない話」(月19:30~20:00)(今週のみ火曜日にお送りしました)
6月29日(火)は、ドーバー洋酒貿易株式会社の創業者であり、ビール好きの注目を集めている本格派の地ビール「軽井沢ビール」を製造する軽井沢ブルワリー株式会社の会長でもある和田泰治さんをスタジオにお迎えしました。
ビール好きにとっては「本格派のおいしさ」と「デザインの素晴らしさ」で憧れの“地ビール”である「THE軽井沢ビール」。つくっているのは2013年創業の軽井沢ブルワリーですが、その母体は1969年(昭和44年)創業のドーバー洋酒貿易株式会社。創業者で現在は会長の和田泰治さんは、大学卒業後に入った酒造メーカーが入社9年目に倒産したことを受けて、「製菓用洋酒」という、当時ほとんど知られていなかったニッチな領域で独立起業を果たしました。
「まあ、異端児でしたね」と、和田さん。
今では洋菓子作りにリキュールなどの洋酒を使うことも一般的になりましたが、約50年前の日本では「誰も知らない」。そもそも、営業先の洋菓子屋さんを探すことさえ難しかったという時代です。そんな中で、新しいチャレンジをした和田さんは、まさに「ファーストペンギン」。みんなが怖がって様子を見ている中で、いちばんに氷山から海に飛び込むペンギンそのものです。
それから50年余りが過ぎ、「花が咲いて、実もなりました」とご本人がおっしゃるように、製菓業界での洋酒シェア8割を超えるほどのビジネスに育て上げることに成功しました。
そんな和田さんが満を持して作り上げたのが「THE軽井沢ビール」。
社員の誇りとなるようなリテール商品がつくりたかったという熱い想いがベースにあります。1994年の酒造法改正によって全国に地ビールメーカーが乱立するのを見ながら「最後まで残る地ビールを作りたい」という心意気で、周囲の大反対の中、4大メーカーに負けない設備を整えて地ビールづくりに参戦しました。
コンセプトは「家族愛」。——「家族団らんの中にあるビール」を目指しています。「そんなビール、他にはないでしょう?」と、笑う和田会長。
工場と同じ軽井沢にある千住博美術館で、千住さんが生まれたばかりのお子さんのために描かれたという「星ふる夜に」という一連の作品に出会ったことも運命でした。見た瞬間に「この絵しかない!」とご縁を感じたそうです。千住さんからも「美しいものを描こうとする私と、美味しいビールを造ろうとする志が同じ」と深い共感を得て、現在、軽井沢ビールのラベルには千住さんの絵が使われています。
世界的に有名で人気のある、あの、千住博さんのラベルのビール!!
まるでおとぎ話の成功譚のような華々しいストーリーですが、和田さんいわく
「なんの欲もなく、夢中でやると、これができるんです」。
――その静かなやさしい声が、いつまでも心に響いています。
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