ワクチン「異種混合接種」欧州で進む 副作用は?日本導入は? ~6月30日「おはよう寺ちゃん」
6月30日放送の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーと、水曜コメンテーターの経済アナリスト・森永康平氏が、欧州で広がるコロナワクチン異種混合接種のニュースについて語り合う場面があった。
マドリード自治大学、混合接種に関する論文発表
新型コロナウイルスのワクチン接種では、1回目の接種でイギリス・アストラゼネカ製、2回目にアメリカ・ファイザー製などと、異なる種類のワクチンを使う異種混合接種の試みがヨーロッパなどで広がっている。アストラゼネカ製でまれに起こる副作用(副反応)の血栓症を避けるだけでなく、予期せぬ免疫機能の増幅や、ワクチン供給不足への対応などでも、その効果が期待されている。
2回とも同じ種類のワクチンを打つ同種接種と、異種混合接種の差を探る研究が進み、免疫機能の向上も見られたという。混合接種について森永氏は「混合接種が免疫力を高める結果が出てきたことについて、治験が少なく、接種本番で研究を進めていることが接種する側としては怖いと感じますね」と、治験の少なさに注目していた。
混合接種は同種接種と同等、または同等以上の効果があるという研究結果も出ているようだ。スペインのマドリード自治大学は25日、アストラゼネカ製とファイザー製を混合接種した際の免疫反応を調べた論文を発表した。それによると、アストラゼネカ製の接種から8週間~12週間後にファイザー製を接種すると、接種していない人に対して抗体の量が大幅に増えるという強い免疫反応が確認できたという。とはいえ、倦怠感などの副作用(副反応)が増えるということもあるようだ。
現在は同種接種のみを行う日本で、今後混合接種を適用していくのかどうかと疑問を浮かべた寺島アナ。森永氏は「SNSを見ていると、私の知人ですでに、同種接種の1回目や2回目を終えている人がいる。打った感想や副反応を報告してくれる人も多いのですが、人によって感想や副反応はバラバラで。全然痛くないという人もいれば、熱が出たという人もいます。このように、個人差があるということが、少ない標本数の中でも出ているので、免疫反応の向上についても、何が個人差なのか、何がどれくらいのレベルで共通していることなのか、ということがわからないと接種が怖いですね」とワクチンを接種する立場としての率直な想いを述べた。
「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。 またYouTube公式チャンネルではLIVE配信と、放送後にアーカイブでお楽しみいただけます。
2021/06/30/水 05:00-06:00 | おはよう寺ちゃん 5時~6時 | 文化放送 | radiko
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