社長100人、9割超が半年後「景気拡大」予想 景況感は改善へ! ~6月29日「おはよう寺ちゃん」
6月29日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、「景気、半年後『拡大』9割を超える」と報じた日経新聞の記事を取り上げる場面があった。この記事は、新型コロナウイルスのワクチン接種が進んだことで、企業経営者の景況感が改善している、と示されたアンケート結果に触れたものだ。そんななか、火曜日コメンテーターの田中秀臣氏(経済学者・上武大学教授)は、大規模な補正予算こそ真に必要なものだと指摘した。
景気拡大のために必要なものは「ワクチン接種の広がり」
日経新聞がまとめる、国内主要企業の社長を対象に3カ月に1回行われる社長100人アンケート。6月に行われた今回のアンケートには、139社が回答している。これによれば、9割超の経営者が半年後に景気拡大を見込んでいる、とのこと。来年までに新型コロナウイルスの悪影響を払拭できるとの回答は、7割を超えたようだ。
具体的には、国内でのワクチン接種が進むことで、経済活動への悪影響がなくなる時期を聞いたところ、2022年:61.1%、年内:10.7%、2023年:16%という結果だった。景気拡大のための最大要因は、82.2%が「ワクチン接種の広がり」と回答した。
これについて田中氏は、国際機関のIMF(国際通貨基金)などは、日本経済がコロナ禍以前の水準に回復するのは2022年だろうと予測していることを引き合いに、今回の社長アンケートと見比べながら、「非常に整合的」とコメントした。
続けて、市場が予想する今後の期待インフレ率を示す指標「ブレイクイーブンインフレ率」が2年ぶりに上昇傾向を見せ始めた点に言及。「これが顕著になると、デフレ脱却や景気好況につながる」と説明した。
「(ただし、そのためには)それを支える後ろ盾が必要。財政政策、特に補正予算の下支えが絶対必要です。消費や投資など景気を刺激する予算は、かき集めても5~6兆円程度。これでは経済的に力不足なので、補正予算を早めに策定して、最低でも30兆円、できれば40兆円規模くらいなければ、世界経済の中で失速する」(田中氏)
「私たちが物を買うために使えるお金を、政府はそれほど用意していない」との田中氏の説明を受けた寺島アナは、「トータルの額ではなく、もっと細かく見なければならないということですね」と述べて議論を終えた。
「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。 またYouTube公式チャンネルではLIVE配信と、放送後にアーカイブでお楽しみいただけます。
2021/06/29/火 05:00-06:00 | おはよう寺ちゃん 5時~6時 | 文化放送 | radiko
2021/06/29/火 06:00-07:00 | おはよう寺ちゃん 6時~7時 | 文化放送 | radiko