赤沢担当大臣とベセンド米財務長官との交渉にトランプ大統領が突如出席! その思惑について考える。

赤沢担当大臣とベセンド米財務長官との交渉にトランプ大統領が突如出席! その思惑について考える。

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野村邦丸アナウンサーが大将を務める「くにまる食堂」(文化放送・毎週月~金曜9時~13時)。4月17日(木)の最初のコーナー「ニュース一番出汁」では、邦丸アナとパートナーで俳優の内藤剛志が、赤沢経済担当大臣とトランプ大統領ら閣僚が交渉を終えたというニュースについて意見を交わした。

野村邦丸アナ「赤沢経済再生担当大臣は日本時間の今日、アメリカ政権の関税引き上げを巡って初めての交渉を終えました。アメリカはベセンド財務長官だけでなくトランプ大統領もが突如、自ら『私も出席する』と表明しました。日本の農産品輸入や自動車の安全基準も主要な議題になったとみられています。日米のトップが直接厳しい要求を突きつけ、協議を優位に進めるねらいがあるとみられ、交渉は波乱の幕開けとなりました。交渉に先立って赤沢大臣は、トランプ大統領とホワイトハウスで会談し、トランプ大統領は自身の交流サイト(SNS)への投稿で『大きな進展だ』と強調しました。一方で赤沢大臣は関税交渉後の記者会見で『早期の解決を目指すことで、両国が一致した』と明らかにしました。次回も交渉がありまして、これは4月中に行いたいと。事務レベルの協議はそのまま継続するということです。……トランプさんが自分のSNSで『俺も出るからよ。わかってんだろうな?』と言って、実際に協議に臨んだわけですね」

内藤剛志「それだけ重要ってことですか?」

邦丸「重要なのもあるし、これだけ色んな国に関税アップするって言った時に、要するにくみしやすいと見ているのか、最初に日本と交渉してスタンダードモデルを作りたいんじゃないですか? 『日本はこんな風によ、俺たちの言ってることをちゃんと聞いてくれたし、実際にやるって言ってるし』って。どうやらトランプ大統領が今やりたいことは関税交渉で、いち早く大統領令、よく乱発してますが……あそこに『日本との交渉は成功した』と」

内藤「書きたいと」

邦丸「『グレートアメリカのために日本も協力してくれる』ってこと、それをまず言って、その他の国々との交渉の土台を作りたいんじゃないか、とも言われていますね」

内藤「あんまり『くみしやすし』と言われるのはイヤですねえ」

邦丸「これはね、作家で元外務省の主任分析官だった佐藤優さんも言ってましたけど、日本って繊維交渉もそうだったし、自動車交渉もバァーッてアメリカから物凄い数値を上げられて、『日本もこのぐらい入れろーっ!』って言われて、『そうですか、入れますか?』と言いながら、その数は守るんだけども、ソフトに受け止めて、うやむやにするわけじゃないんだけど、何となくそれまでとんがってたアメリカの矛先を鈍らせるのは上手いんですね。今回も赤沢さんが『あっ、もうトランプさんのおっしゃる通りですよ、内藤さん、聞いてやってくださいよ~、トランプさんこんなこと言ってくれてますよ? うちはやりますよ、優等生ですから』って言っといて、妖怪の鵺(ぬえ)のように『まあ、時期はもうちょっと後ね』とか。『やらないっていう選択肢もありますよね。もしその時は日本も協力しますよ』って、その辺の交渉術は卑怯と言われても耐えるって言う」                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            

内藤「卑怯ってことじゃないんじゃないですかね? 『痛み分けにしましょう』とか、いい言葉ですよね。『白か黒か?』じゃないでしょ? 痛み分けって両方とも『まあ、ここは呑むけどそこはまあ、泣いていただいて』っていう、日本人的な交渉にはそういうところがあるような気がしますね」

邦丸「何となく『暖簾に腕押し』じゃないけども、大枠は『ああ、おっしゃる通りです』ってやってて、実務者協議になってきた時『あっ、この数字……ああ、これはメンツがねえ、これは無いよぉ』って言って、アメリカが『まあ、大枠では認めてるから』(笑)」

内藤「なんか、商人(あきんど)のやり方だったりするから、もしかしてですよ? 日本をを最初の国として選んだとしたらアメリカもなかなか上手いですね。そこをスタンダードモデルにするんであれば。『白か黒か?』みたいな考え方の国とはなかなか接触って難しいじゃないですか」

邦丸「灰色は得意ですからね(笑)」

「くにまる食堂」は平日朝9~13時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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