
足立区第18地区水害対策委員会「避難行動要支援者円卓会議」とは…
毎週日曜朝5時5分からお送りしている「防災アワー」
防災をもっと身近にもっとわかりやすく生活目線でお送りしている番組です。
先進的な防災の取り組みを行っていて、以前この番組でもご紹介した足立区第18地区・水害対策委員会。
きょう4月13日と来週20日の2週にわたって、先月取材させていただいた「避難行動要支援者・円卓会議準備会」終了後の町会や関係者の声をご紹介します。
足立区第18地区は、2015年の関東東北豪雨で中川の水位が「氾濫危険水位」まで上昇し、避難情報が発表されたことで危機感を感じ、地区が自主的に「水害対策委員会」を結成。
東京大学大学院・客員教授の松尾一郎先生を招いて「コミュニティタイムライン」を導入しました。この「コミュニティタイムライン」は2019年の東日本台風の時も実際に活用されたそうです。
今回取材した会議の内容は「避難行動要支援者・円卓会議準備会」。
松尾先生や足立区工藤副区長、防災対策・福祉管理の各担当者、地域包括支援センター中川や各町会の担当者らが参加し「要支援者の避難」について話し合われました。
「避難行動要支援者」とは「高齢者、要介護認定者、障害があったり難病の方のうち、災害が発生したり、災害が発生するおそれがある場合に、自ら避難することが難しく、避難するための支援が必要な方」です。
松尾先生が東日本台風や球磨川水害での被災・避難状況を紹介しながら「避難行動要支援者」避難の留意点などについて解説。
環境防災総合政策研究機構(CeMI)の荒木優弥(あらき・まさや)研究員が「要支援者をひとりも取り残さない水害避難の実現」に向けて会議をリードしていきます。
地域・福祉・防災の関係者が参加し、課題を共有し具体的な解決策を協議・検討していました。
課題として、誰が要支援者なのかわからない、どんな支援が必要なのかわからない、そもそも町会に入る人や若い人が少ないなどがあげられていました。
聞き逃した方はぜひradikoでお聞きください。
また、3月28日に発生した「ミャンマー大地震」被災者支援のため、文化放送では義援金を受け付けています。
詳しくはこちら。
先日取材させていただいた「日本ミャンマーカルチャーセンター」マヘーマー所長も義援金を呼びかけています。
被災地では医薬品などの物資の不足が深刻で、継続的な支援が求められています。
皆様の温かなご支援をよろしくお願いいたします。
気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子