
ニュースも増加。火山と原発の関係
ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日~金曜日15時30分~17時)、4月3日の放送に調査報道記者の日野行介が出演。過去にも番組で原発問題を語ってきた日野がこの日、「火山と原発」というテーマで解説を展開した。
長野智子「火山について最近、報道されたんですね」
日野行介「火山に関するニュースが多くて。3月22日の毎日新聞の朝刊では、富士山の大規模噴火で首都圏に火山灰が降ったら、と。過去に噴火が繰り返されているのでどれぐらいの被害があるのか。その場合、住民はどのように行動すればいいのか、というのを内閣府の有識者検討会が示した」
鈴木敏夫(文化放送解説委員)「はい」
日野「あと鹿児島の川内原発。ここが2015年、新規制基準に基づいて最初に再稼働した原発なんです。この再稼働を認めた原子力規制委員会の許可の取り消しを求めた裁判の二審、控訴審ですね。福岡高裁で結審したと」
長野「これは住民が取り消しを求めた」
日野「そう。行政訴訟というやつです。判決は8月27日と。川内原発、何が焦点というと。九州は特に南部ですね。カルデラ火山と呼ばれる巨大火山が多いんです」
長野「はい」
日野「噴火して火砕流と呼ばれる、火山ガスと岩がものすごいスピードで下りてくるわけです。これに襲われたら原発もひとたまりもない。そもそも運転を続けられない。新規制基準は昔、安倍(元)首相が『世界で最も厳しいレベルの安全基準だ』と。何が厳しい、変わったかというと、対象となる自然災害が増えたんです。増えた中の1つが火山噴火なんです」
長野「なるほど」
日野「安全審査で噴火、巨大な火砕流が襲うような噴火が近くで起きそうなら、立地不適だから運転させてはいけません、ということだった」
長野「川内原発の再稼働はダメなんじゃないですか」
日野「ですよね。原発特有の時間軸の問題があって。1万年前までさかのぼって、どれぐらいの火山の噴火があったのか調べなさいと。あと範囲としては160km圏内となっています。原発の運転期間、これも曖昧。30年なのか60年なのかわかりませんけど、その間に噴火が起きる可能性はあるのか。ということで安全審査が行われていると。川内原発に関していえば可能性は小さいだろうと」
長野「なんで? どこでそうなるの……」
日野「もし、近所に火砕流を引き起こしたような火山があるからモニタリングして、もし予兆みたいなものがあったら、その場合は運転を止めて核燃料を運び出しなさい、と安全審査でなったんですね。そんなことできるの、という話ですよね」
長野「まずどんな予兆か、それに核燃料をいちいち運び出すってどういうこと?」
日野「そうなんですよ。福島原発事故のとき、止めなかったからあんな事故が起きた、というところなのに、今度は可能性があるとわかったら止めるんですか、と。再稼働が始まって10年ですけど、基準不適合といって、あとから運転を止めたケースってないんです。福島の事故の教訓は活かしています、と実行したことはない。プラス、止めたうえに核燃料を運び出します、これ現実にあるんですか、どこに運ぶの、という話ですね」
「長野智子アップデート」は毎週月曜午後3時30分~5時、火曜~金曜午後3時30分~5時35分、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。
関連記事
この記事の番組情報
