「一方的に何かを押しつける」若者はなぜテレビを見なくなったのか?

「一方的に何かを押しつける」若者はなぜテレビを見なくなったのか?

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寺島尚正アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『おはよう寺ちゃん』(文化放送・月曜日~金曜日 午前5時00分~9時00分)が3月28日に放送。金曜コメンテーターで郵便学者の内藤陽介氏と、昨今のテレビ事情ついて意見を交わした。

テレビで一斉にドンっていうのはちょっと難しい

寺島アナ「元タレントの中居正広氏による女性とのトラブルに端を発するフジテレビの問題で、フジの親会社フジ・メディア・ホールディングスは、両社の取締役相談役を務める日枝久氏が退任すると発表しました。(中略)日枝氏は編成局長時代に「楽しくなければテレビじゃない」のキャッチフレーズを生み出し、「オレたちひょうきん族」、「笑っていいとも!」などの人気番組が次々と誕生しました。フジの黄金時代とも言える時代を築いたわけなんですけれども、若者が最近はテレビを見なくなったとも言われております。このあたりは、どう、内藤さんどうお考えですか?」

内藤「そりゃそうでしょうね。いろんな面があると思うんですけど、一つはやっぱりテレビっていうのは、時間を決めて画面の前にいなきゃいけないわけでしょ。そういうライフスタイルじゃあ、今ないじゃないですか。それから中身がつまんないですよ。つまんないっていうのはポリコレとかお行儀よくしなきゃいけない。例えば、こういうことを言うと朝から不謹慎だって言われますけど、昔は女の人が上半身裸で出てた番組がいくらでもあったわけですよ。特にある時間帯の番組だったらね。それが今や、別にそういう場面じゃなくてもボカシが入ったりして不自然じゃないですか」

寺島「はい」

内藤「しかも、一方的に何かを押しつけるということについて、ネットで「そうじゃないでしょ」っていう声が出てきちゃってるわけでしょ。例えば、選挙の争点なんですかっていう時に、ネット上では手取りをいかに増やすかということをみんな議論してる時に夫婦別姓…全く無意味な問題とまでは言わないけれども、でもアンケートを取ったら関心がある人の割合は低いのに、それがあたかも。政治とカネもそうですよ。それより手取りとか減税の話がネットなり現役の世代の関心を集めているのに勝手に争点作るっていうのも。それはねえ、見られなくなりますよ、いろんな意味で」

寺島「そうですね。ここに来てオールドメディアとか色々言われ始めていますから」

内藤「しかもテレビって何かやりながら見るのがしづらいメディアじゃないですか。そういう意味で言うと、今に合わないような。しょうがないですよね、時代の流れですから」

寺島「そうですね。ビデオで見ることもできるけれども今はスマートフォンで気軽にYouTubeだなんだ見られますから」

内藤「僕が学生から20代の頃なんて、家にビデオがあっても「今日この番組あるから早く帰らなきゃ」ってそういう会話してたけど」

寺島「そうでした。その時見たい。まさに内容の面白さもあるからなんですよね」

内藤「だけど、そういうライフスタイルじゃ、今ないじゃないですか。後で見ればいいやなってきちゃうと。例えばアニメなんかで人気の作品が、実は録画して見ることを前提に深夜の2時3時にやってたりする。そういうことになっちゃったわけじゃないですか。ライフスタイルが変わってきちゃった以上、テレビで一斉にドンっていうのはちょっと難しいですよね」

「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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