
備蓄米の店頭販売始まる 5kgあたり3000円台半ば 藤井氏「供給を増やしたら安くなるっていうことですけど……」
3月27日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、木曜コメンテーターで京都大学大学院教授の藤井聡氏と寺島尚正アナウンサーが、備蓄米の店頭販売に関するニュースについて意見を交わした。
藤井氏「(価格決定の)プロセスはなかなか予測しにくいところがあるんですよね」
政府が放出した備蓄米が店頭に並び始めたという。主に複数の銘柄を混ぜた「ブレンド米」として陳列。価格は扱うコメの仕様や店舗によって差があるものの、既存の人気銘柄と比べると、5キロ入りで1~2割安い3000円台半ばの値札がついている。外食チェーンや給食でも受け入れが進むが、コメ相場全体の過熱を抑え込むのは難しいとの見方がある。
備蓄米は18日に倉庫から搬出され、全国農業協同組合連合会(JA全農)系列のコメ卸、全農パールライスは今月下旬に首都圏の一部店舗に出荷を始めた。大手コメ卸の木徳神糧も、27日から関東地方を中心にスーパーなどに出荷を始め、早ければ28日にも店頭に並ぶ。木徳神糧は「店頭価格は5キログラム3200〜3800円になる」と説明している。
寺島アナ「備蓄米が店頭に並び始めました。コメ相場の過熱を抑え込むのはまだ難しいという指摘もありますが、藤井さん、このあたりいかがでしょうか?」
藤井氏「『全然安くなってないじゃないか』なんて声もあった中で、1〜2割は安くなっていると。価格決定メカニズムからして供給を増やしたら安くなるっていうことですけど、プロセスはなかなか予測しにくいところがあるんですよね。安くなるのは最終的な値はこうなるだろうっていうことですけど、供給してすぐその値段が実現するわけじゃないですから、しばらく様子を見ることは必要でしょうね」
寺島アナ「そうですね」
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