ホストクラブに最も「沼る」のは20代? 歌舞伎町の規制と現状

ホストクラブに最も「沼る」のは20代? 歌舞伎町の規制と現状

Share

大竹まことがパーソナリティを務める「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜日~金曜日13時~15時30分)、3月19日の放送にライターの佐々木チワワが出演。2月に新刊『歌舞伎町に沼る若者たち 搾取と依存の構造』を発売した佐々木が、歌舞伎町のホストクラブ、そこへ通う女性たちの現状を語った。

大竹まこと「風営法は少し改正されたのかな?」

佐々木チワワ「確定ではないんですけど、いまそういう法案が提出されるなどしています。ホストクラブの売掛(うりかけ)、いわゆるつけ払いですね。それを自主規制していたのが法案で禁止される可能性がある、というのが現状です」

大竹「自主規制されたって売掛をしなくちゃ、女の子からは『あとでね』みたいなことになるでしょう?」

佐々木「表立った制度としてはないけど、ホストが個人的に貸す、1対1のやり取りとしてのシステムは結局残っていて。誰にでも売掛をさせる、みたいな文化は廃れつつ、信用できる女の子にはガッツリする、というところはなくなっていないかなと」

大竹「なくならないよねえ。表面上は変わったとしても」

佐々木「そもそも売掛というか後払いって、クレジットカードなどでもあるわけじゃないですか。女の子の稼ぐ手段が夜の仕事だと売上の担保が体になってしまっていて。それをスカウトが風俗店に流す、とかで、トクリュウみたいな話、売春あっせんになってしまうので、かなり厳しく見られているのかな、というところです」

大竹「ホストにハマる、“沼る”っていうの? 足しげく通う、お金が足りなくなる。するとホストの人が『いい働き場所あるよ』みたいなことになるわけ?」

佐々木「それがいまメチャクチャ規制されていて。ホスト側も自分からは言わないんですけど、女の子がその人に会うために、とか好かれるために。お金が足りないからと、自分から進んでそういう仕事に就いてしまう、というところはありまして。私も友達の後輩がホストにハマって3ヶ月で音信不通になり、昼の仕事も全部辞めてしまった、みたいな」

大竹「音信不通ってどういうこと?」

佐々木「連絡がとれないんですって。それまで普通の会社で働いていたのに。途中から風俗との掛け持ちをしていた、という話は聞いていたけれど、『1本にするか』の連絡も既読がつかない、ということで」

大竹「そのホストクラブに通う女性の年齢層はどれぐらいですか?」

佐々木「20代がいちばん多いです。若い子のほうが恐らくハマります。稼げてしまうのもあるし」

大竹「稼げてしまう、というのは夜の仕事や、立ちんぼみたいな?」

佐々木「立ちんぼの子もいますね。そこで稼いで使う、という。歌舞伎町独特の価値観、お金を使っている子が偉い、みたいな価値基準の社会ができている。ある意味、成人して社会性のある女性なら非日常で遊べるんですけど。歌舞伎町という街での評価システムが日常化してしまいやすいのって20代の女性が多くて」

大竹「うん」

佐々木「お金を使う私が偉い、担当のためにここまでできる私すごい、みたいな。そういう価値観の文化がホストクラブだけでなく、一般社会にも流れつつあって危険だね、という話を今回の書籍(『歌舞伎町に沼る若者たち 搾取と依存の構造』)では書いています」

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

で開く

※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。

Share

関連記事

この記事の番組情報


大竹まこと ゴールデンラジオ!

大竹まこと ゴールデンラジオ!

月〜金 13:00~15:30

その他の主な出演者

“面白い”けれど”真剣に”、”くだらない”けれど”正直に”。 …

NOW ON AIR
ページTOPへ