
浜岡原発の原子炉解体に大竹まこと「廃炉に伴う廃棄物の処分先が決まってないって。どうすんの。」
3月18日(火)の大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)では、浜岡原発の原子炉 解体開始「大廃炉時代」国内で本格化という朝日新聞の一面記事を取り上げた。
番組で紹介した朝日新聞の記事によれば、廃炉を進めている中部電力浜岡原発2号機で原子炉の解体作業が始まった。17日、運転時に核燃料が入っていた原子炉圧力容器の上ぶたをクレーンで持ち上げて取り外した。国内の商業炉では初めてで、大廃炉時代が本格的に始まる、とある。
この浜岡原発2号機は1978年に運転開始した原発で、2006年に原発の耐震指針が改定された後、対応するために必要な耐震補強などにかかる費用が大きいとして、2008年に中部電力が廃炉を決定。東日本大震災より前の2009年から廃炉作業が始まっている。
これまでに使用済み核燃料を同じ敷地内にある別基の燃料プールに搬出したり、未使用燃料は敷地外に運び出したり、ほかタービンを外したり、発電機を解体したりという作業を進めてきたが、これから始まる原子炉の解体は廃炉作業の本丸とされる。
そして、原子炉圧力容器や内部の炉内構造物は人が近づけないほど放射線量が高く、作業は専用のロボットを使った遠隔操作などで行うため、高度な技術が求められる。
中部電力は2号機の原子炉から先行して解体し、12年ほどかけて2基の原子炉を解体する。最終的に建屋の撤去を終えて廃炉を完了する時期は2042年度を見込んでおり、中部電力は1号機の廃炉にかかる費用を379億円、2号機については462億円と見込んでいる。
ただ、廃炉作業で生まれる大量の金属やコンクリートなどの廃棄物の処分先は決まっていない。
そして国内では、商業炉で廃炉を完了した例はまだない。現時点で18基(東京電力福島第1原発を除く)が廃炉を決めており、ほかにも運転期間が長い原発が多い。これから「大廃炉時代」を迎えるが、廃棄物の処分先が決まらず、廃炉計画の延期が続いている。以上が番組で紹介した記事の内容である。
この記事を受けてお笑い芸人の大竹まことは、「廃炉作業から15年をかけてようやく圧力容器の上蓋を外すところにきて、そして廃炉にしたら色々な廃棄物が出るがその処分先が決まっていない。挙句の果てに、原子炉作業の本丸とされる原子炉圧力容器の内部の炉内構造物は、人が近づけないほど放射線量が高いという。どうすんの。これ。」と呆れ返った。
フリーライタの武田砂鉄氏は、「廃炉が完了する時期は2042年度を見込んでいるが、廃炉をするための処分先は決まっていないと言うが、例えば、街中にあるビルを解体する時に、解体で出た廃棄物をどこに持っていくかが決まっていない状態で『こういうプランでやります』と言っても、『いや場所決めてからにしろよ』となると思うが、何故か原発行政は数十年後とか、それこそ何百年も監視しなくてはならないという、今現在担当してる人が責任を持たなくてもいいスケジュール感だからこそ、こういうことが言えてしまうということの連続だ」と話した。
番組パートナーの小島慶子は、「今後30年の間に南海トラフ地震が起きると言われているし、日本は色々なところで巨大地震が起きる可能性がある。そして全国各地に原発があるわけで、そうすると廃炉作業中に巨大地震が起きたり、津波が来た場合はどうするのかも考えないといけない。そこまで国民に説明できるようにプランを作って欲しい。」と述べた。
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