【音現場から・ミキサー裏話】ミキサーとは

【音現場から・ミキサー裏話】ミキサーとは

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文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中のコラム「音現場から・ミキサー裏話」。番組の工場=スタジオ、その周辺にまつわるさまざまな話題を技術部員がご紹介。番組やイベントの裏話も盛りだくさんです!

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●3月21日(金)配信

今回はミキサーとはどんな仕事かということを改めて確認してみましょう。簡単に言うとマイク等で収音した音を音声調整卓(ミキサー卓)という機械を使って調整(ミックス)する仕事ですが、音を届ける先によって仕事内容が異なってきます。
私たちは放送局のミキサー。放送局にはラジオテレビ兼営局がありますので、ラジオだけではなくテレビ番組も担当する二刀流の方もいます。トーク番組から音楽番組、スポーツ中継等、生放送を含め多様なコンテンツに対応できる能力が必要です。
ライブやコンサートを担当するPAミキサー。目の前の観客に向けてスピーカーから音を届ける仕事。観客だけではなく、ステージ上の演者に向けたモニタースピーカーから音を届ける仕事もします。モニタースピーカー専門でミックスする方はモニターミキサーといいます。「キーン」という不快なハウリングを起こさない様に常にご苦労されています。
音楽スタジオで仕事をするレコーディングミキサー。アルバム製作ではミュージシャンと共に何日もスタジオに籠り、録音からミックスダウンまでの作業を行います。音楽といっても弾き語りの小編成からオーケストラの大編成まで様々。単にレコーディングという言葉では説明が難しいですね。
以上かなり大雑把に分けてみましたが、どのミキサーにも共通しているのは、出演者やアーティスト等が表現したいことを、その届けたい先にできるだけそのまま届けることが重要。「そのまま」にどれだけ近づけられるかで上手いミキサー、下手なミキサーの違いが出ると思います。

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