
ウクライナ30日間停戦受け入れ、国際ジャーナリストが解説
ウクライナとアメリカの両政府は11日、サウジアラビア西部ジッダで開いた高官協議の後に共同声明を発表し、ウクライナはアメリカが提案したロシアとの30日間の停戦を受け入れる準備があると表明した。
野村邦丸アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・月曜日~金曜日9〜13時)3月12日の放送は、このニュースについて、国際ジャーナリストの小西克哉氏が解説した。
野村邦丸(パーソナリティ)「このニュース、いかがですか?」
小西克哉「おそらくアメリカ主導の停戦が動き出して、最後のゴールまで行くかはわからないけど、第一段階になんとかこぎつけた感じだと思います。ポイントは30日間の停止。ロシアがどう反応するかわかりませんが、ウクライナは何らかの妥協をしたんだと思います。具体的に領土をどれだけにするのか?といった細部の詰めはやってない感じがします。漠然とした言葉でロシアとウクライナの両方が停戦だけOKできるような言葉遣いになってるんだろうと推測します」
邦丸「膠着状態が続いたウクライナからしたら、突破口が開かれたということでしょうか?」
小西「その通りだと思います。ただ、気を付けなければいけないのが、トランプが軍事支援をする前はどうだったか?というと、バイデン政権はそれなりに戦ってきていた。トランプになって一方的にウクライナに圧力をかけた。その最たるものがホワイトハウスの大喧嘩。それと比べるとウクライナは少し回復している。どこを起点にするかという話ですよね」
邦丸「プーチンさんのほうは、停戦を受け入れると思いますか?」
小西「停戦を受け入れると思います。ここで蹴ったら、悪者はプーチンになる。マイナスのほうが大きいですよね。停戦はあくまで一時停戦なので、誰も終戦とは考えてないし、和平協定でもないわけです。ロシアの今までのパターンを見ると、停戦はするけど、すぐ破る」
邦丸「確かにそうですね」
小西「ただプーチンは停戦するほうが得だと思っているはずです。その時、トランプはどうやってロシア、ウクライナと交渉するかというところだと思います」
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