
東日本大震災から14年 小島慶子「復興五輪という言葉はなんだったのか。」
3月11日(火)の大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)では、「東日本大震災14年、避難なお2.8万人」という朝日新聞の記事を紹介した。
番組で紹介した朝日新聞の記事によれば、警察庁や復興庁の発表によると、震災による直接の死者は全国で1万5900人、行方不明者は2520人、関連死は3808人で、全国の避難者は直後のおよそ47万人から減ったものの、今もおよそ2万8000人にのぼり、うち9割の2万5000人を福島県からの避難者が占める、とある。
また、新年度は政府が第2期復興創生期間と位置付けた最終年度で、11年度以降での復興予算の総額は合わせて32兆9000億円に達するとある。
この記事を受けてお笑い芸人の大竹まことは、「かかったお金が32兆円で、それでもまだ収束もしていない。そしてこの先、(福島第一原発の)デブリを取り出すとか、それをどこに置くとか、それから中間貯蔵施設の土を何処に持ってくとか、やらなくてはならないことが山積みで、しかもいつまで掛かるかも分からない。そして、今日までで既に32兆円のお金がかかっている。」と驚きを隠さなかった。
フリーライタの武田砂鉄氏は、「この震災の被害を受けた方の生活をどのように戻していけばいいかまだスタートもしていないのに、原発回帰が始まっている。原発依存度を低めようという風潮を改め、また原発に頼っていこうという姿勢を出している国に、この14年という月日をどのように捉えているのかを改めて問い直さなくてはならない。」と発言した。
番組パートナーの小島慶子は、「最近は語られなくなったが、原発事故は完全にコントロールできていて、日本は安全だと宣言して、『復興五輪』という言葉を使ってオリンピックの誘致が行われたが、あれはなんだったのか。復興五輪というのであれば、あのオリンピックを機に本当に復興が進んだと、そこにお住まいになる方々が実感できるようなものでなければならなかったはず。この14年間、実際にそこに暮らした人々の希望になるものだったのか。『復興五輪』という言葉は政治家に利用されただけだけだった。」と述べた。
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