清水寺のお坊さんに聞いてみた「仏教×マネー心理学 お金の価値観をひも解く」

清水寺のお坊さんに聞いてみた「仏教×マネー心理学 お金の価値観をひも解く」

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様々な社会課題や未来予想に対してイノベーションをキーワードに経営学者・入山章栄さんが色々なジャンルのトップランナーたちとディスカッションする番組・文化放送「浜松町Innovation Culture Cafe」。

2025年2月17日,24日の浜松町Innovation Culture Cafeは、「仏教×マネー心理学 お金の価値観をひも解く」をテーマに、清水寺 執事 教学部長・森清顕さん、金融教育課の上原千華子さんをお迎えしました。

入山:ここでは、「お金の価値観はどのように構築されるのか」についてお2人から伺います。まず、上原さんから伺いますが、お金の価値観はどのように作られるのでしょうか?

上原:お金の価値観は親の価値観や習慣から構築されます。人間の脳は6歳から9歳の間に9割出来上がると言われていますが、その時期は「刷り込み期」と言われていて、身の回りの出来事をスポンジのように吸収する。無意識のうちに価値観が形成される時期でもあります。子供は見たもの聞いたもの感じたものを自分の中に取り込むので、ポイントは親の口癖なんです。「うちはお金がない」と親が言わなかったら裕福ではないかもしれないけど、幸せだったなと思えるようになるんですね。

入山:僕はまさにそれで、うちの父親は信用金庫の職員だったので、安定はしていましたが、むちゃくちゃお金持ちというわけではなかったんです。そんなに贅沢した記憶はないですけど。

上原:お金を「無い無い」言うから、お金の欠乏感に飢えてしまう方がいますね。

入山:なるべく親は「うちはお金が無い無い」と言わない方がいいんですね。清顕さん、いかがですか?

森:奥深いですね。三つ子の魂100までじゃないですけど、振り返ると私は山の上で育ってますから、「おやつが食べたい」と言ってもすぐにはでてこないし。そう考えるとゼラチン買ってきて牛乳で一緒にゼリー作って、一緒に食べたな~とか、そういう思い出は大きいのかなと感じましたね。

入山:たがえみちゃんはどうでした?

田ケ原:私は「お金ない」と言われて育っていたけど、思ったよりはあったんじゃないか、贅沢させないように言われたんじゃないかなと思いますね。だから安心するためにお金を稼ぐという感覚はあると思います。

お金の価値観の原点を探るうちに、話はビジネス界隈のお金の価値観へ波及!自分の価値観、お金の価値観の原点を探る放送回でした。続きはこちらへ
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森 清顕さん
お寺での活動に加え、ラジオや講演、執筆などを通して、初めて観音信仰や仏教にふれる方に、親しみやすく伝えることに奔走。その他に、京都市社会教育委員会副議長や、上智大学グリーフケア研究所客員所員・非常勤講師、立命館大学歴史都市防災研究所客員研究員に加えて今年度からは、立命館大学観光MBA客員教授なども兼務。

上原 千華子さん
大手日本メーカー、イギリス石油会社を経て、2000年から2017年まで、JPモルガンなど、欧米系証券会社に勤務。金利や債券取引のリスク管理、クライアントサービス業務に従事。その後、株式会社ウェルス・マインド・アプローチを創業し、「マネー実践講座」など金融経済教育を提供。2023年には、日本能率協会マネジメントセンターより『「お金の不安」をやわらげる科学的な方法 ファイナンシャル・セラピー』、2024年には、DONGYANG BOOKSより、韓国語版『お金の脳科学』を発売。

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