
トランプ政権がカナダとメキシコに、25%の追加関税を発動、3ヵ国の間で貿易戦争が激化するおそれ。
3月5日(水)の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、水曜コメンテーター・経済アナリストの森永康平氏と番組パーソナリティの寺島尚正アナウンサーが、トランプ大統領がカナダとメキシコに25%の追加関税を発動したというニュースについて意見を交わした。
この措置は相手にもダメージを与えるが、自分も返り血を浴びてしまう諸刃の剣。
アメリカのトランプ政権は昨日、カナダとメキシコからの輸入品に対する25%の追加関税を発動した。2月に発動済みの中国製品への10%の追加関税は税率を20%に引き上げた。
アメリカの輸出入の4割を占める3ヵ国との間で、貿易戦争が激化する恐れがある。
カナダとメキシコに対する25%の関税は、アメリカ東部時間4日午前0時1分に発動、この時刻以降に輸入したり、アメリカ国内の保税倉庫から引き取ったりした輸入品に新たな関税支払い義務が発生する。
トランプ大統領はIEEPA・国際緊急経済権限法に基づいて、大統領権限を使って一連の措置を実施した。合成麻薬フェンタニルの流入を「緊急事態」と認定し、カナダとメキシコが十分な対策をとるまで実施する。
アメリカととカナダ、メキシコはこれまで3ヵ国のFTA・自由貿易協定に基づいてほとんどの輸入品で互いに関税を撤廃していた。
寺島尚正アナ「トランプ大統領の措置によって、3日まで0%だった関税が25%に跳ね上がると。カナダ、メキシコに対する追加関税、とうとう発動しましたね!」
森永康平「そうですねえ、これプラス中国への関税もあり、中国はね、早くも報復関税という話になってますから、いよいよ言ってただけのディールから、実際に関税が実施されるというところになってきたと。これはやっぱり前から指摘する通りですね、関税というのは自国の産業を保護するっていう意味ではそういう効果はあるんですけども、ただ一方では、結局高くなったものを誰が買うんですかと」
寺島「アメリカ国民ですよねえ!」
森永「うーん、これはやっぱり諸刃の剣? 当然相手にもダメージを与えますけども、自分も返り血を浴びてしまう形になるので、果たしてどこまでトランプさんがこのディールを続けるつもりなのかと。まあそのうちですね、何かしらの話の中で、1年間だけ関税をやって辞めますとか、そういうシナリオになっていけば、逆に株とかにとってはプラス材料になっていくんでしょうけど。中国がこれだけ早い段階で、カウンターで報復したことを考えると、もしかしたら想定とは違う形になっていってしまうのかも知れないという、これまた不透明感がありますよね」
寺島「それがイヤなんだ!」
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