
肌ケアには外側からのケアと食事による内側からのケアが大切!内側からきのこでケアしよう!
野村邦丸がパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・毎週月曜から木曜9時~13時)内で火曜日の11時半ごろから放送されている「ホクトpresents きのこで菌活~カモン健康!」。きのこを食べて身体の内側から「健康」になる方法について、「日頃の生活の中で気になる健康」をテーマに、毎週、その道の専門家に話を聴く。
今週は、錦糸町皮膚科内科クリニック院長の田尻友恵先生に「肌ケア」というテーマで話を伺った。
春は、四季の中でも肌トラブルが起きやすい季節。春に肌トラブルが起きやすい理由はいくつか挙げられる。まず一つ目が「紫外線」。日差しを浴びるのが気持ち良い春だが、実は紫外線量が多い季節。春先の紫外線量は、真夏とほとんど変わらず、特に皮膚の奥の真皮にまで到達するといわれているUV-Aの量は、4月~8月にかけてあまり変わらないことがわかっているそう。
二つ目が花粉の刺激。春先は空気が乾燥しているため、皮膚表面の角層部分のうるおいが失われ、皮膚のバリア機能が低下しやすい状態になっている。バリア機能が低下すると、肌は外部からの刺激に敏感になり、普段は刺激とならないような物質に過敏に反応することがある。バリア機能が低下した肌は角層の細胞同士にすき間が生じているため、花粉が肌に侵入しやすい状態になっており、花粉が侵入すると免疫システムの作用によってアレルギー反応が引き起こされ、肌荒れなどのトラブルが起きやすくなるという。
では、肌トラブルを防ぐためにはどのようなケアをするのが良いのか。
邦丸「実際どういうケアをすれば良いか教えていただけますか?」
田尻「肌のケアには外側からのケアと食事による内側からのケアがありますが、まず外側からのケアとしては、刺激対策を中心に行ってください。外出先から帰ったら、できるだけ早く洗顔をして、花粉や黄砂などの肌に刺激となる物質を洗い流すことが大切です。洗顔でアレルゲンを除いておかないと、スキンケアをしても肌への刺激を軽減することはできません。そして紫外線対策も必要です。帽子や日焼け止めを使用するなどして、なるべく紫外線から肌を守る工夫をしてください。あと乾燥対策も欠かせません。十分な保湿ケアをして、肌の水分量を保つように心がけることが大切です」
邦丸「食事など、カラダの内側からのケアはいかがでしょうか?」
田尻「紫外線を浴びた肌ケアのポイントは、抗酸化作用をもつビタミンを食事に取り入れることです。特にビタミンCは抗酸化作用を持ち、紫外線により発生した活性酸素を除去し、シミやソバカスを予防します。また、きのこに豊富に含まれる「ビタミンB群」は、肌の材料となるタンパク質や脂質を代謝したり、血行を促すことで栄養素を肌にしっかりと届け、健康な肌作りに役立ちます。「美容ビタミン」とも呼ばれるビタミンB2は、肌のターンオーバーを整える働きもあるんです」
邦丸「他にも効果のある栄養素はありますか?」
田尻「強力な抗酸化作用を持っていて、紫外線などの刺激によって生まれる活性酸素を除去する働きが認められている「エルゴチオネイン」があります。エルゴチオネインは、きのこなどの菌類や一部の細菌のみが生成できるアミノ酸の一種で、天然の物質です。お肌のシミ・シワ・たるみ予防などのアンチエイジング効果も期待できます。また、きのこなどに豊富に含まれ、腸を整える「食物繊維」も欠かせません。「肌は腸の鏡」と言われていて、肌の健康には栄養素を吸収したり、老廃物を排出したりする「腸」を健康に保つことも大切です」
邦丸「美しい肌のためには、体の外からも内側からもケアすると良いんですね。肌にうれしい栄養素が豊富なきのこを日ごろの食事に摂り入れ、体の中からのケアも取り入れてみてはいかがでしょうか」
「くにまる食堂 ホクトpresents きのこで菌活~カモン健康!」は毎週火曜日朝11時半ごろ、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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