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【アナコラム】高橋将市「自分の未来を歩むうえで大事なのは」
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「アナウンサーコラム」。週替わりで文化放送アナウンサーがコラムを担当しています。この記事では全文をご紹介!
▼2月21日配信号 担当
高橋将市アナウンサー
私の故郷は長野県大町市です。長野県北西部に位置して人口は約25,000人。自然が多く、冬は寒さが厳しいものの夜は満天の星空がきれいな街です。
私は大学入学までの20年間を大町で過ごしました。小・中・高と全て大町の学校で、高校は地元の大町高校という県立高校に通いました。大町高校は旧制中学からの歴史を持つ伝統校でしたが、少子化に伴い約10年前に閉校、市内のもう一つの高校と統合され「大町岳陽高校」として新たなスタートを切りました。先日その大町岳陽高校で、先輩たちを呼んで「岳陽フォーラム」という催しが行われました。
岳陽フォーラムは多種多様な職業に就いている先輩たちが、この春高校3年生になる生徒さんに自身の進路選択の経験や現在の職業について話すもので、私も含めて10人が参加。会社員・学校の先生・医療技師・薬剤師・県の職員・自営業…様々な職業の方が集いました。
私が本格的にこの仕事を志したのは高校2年生の時。そこから大学進学も含めて進路実現のためにどんなことをしてきたのか、そしてアナウンサーという仕事について話しました。生徒の皆さんは熱心に耳を傾けてくれました。
私が主に生徒さんに話したのは「『これをしてみたい』『こうなりたい』と思ったその気持ちに素直になって欲しい、その気持ちを大事にして欲しい」「どんな道を歩むにせよ、自分でしっかり納得して歩んで欲しい」「今までの価値観が崩れてきている時代、しっかり自分を持つこと」ということです。
私が中学・高校の時は「しっかり勉強していい学校に行けばいい会社に就職できて、結果いい生活ができる」という価値観がまだ生きていた時代でしたが、私が就職活動をしていた就職氷河期を経て、現在は終身雇用制度も崩れつつあり大企業でも決して安泰ではない時代、自分の決断というものが重要になると思います。
自分の気持ちを大事にして、自分を信じて納得したうえで、行動は思い切って敢然と。これが自分の未来を歩むうえで大事なのかな……と、今は思っています。
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